9話―NPS始動― ページ11
―半年後―
マンションのベランダで、体に巻いたロープを確認する。現在マンションの一室で、拳銃を持った二人組の男達が母親と子供を人質にとって立て籠っている。背後に視線を移せば、ライフルの銃口が太陽の光を浴びキラリと光っていた。きっと幼なじみであろうその姿に静かに苦笑を漏らす。耳にはめたイヤホンから部屋の音声が入ってくる。物が壊される音とマル被の怒号・・・そろそろ限界かもしれない。
香椎「大分焦れてきたな・・・工作班、準備はいいか？」
梶尾「いつでもOKです」
古橋「こっちもいつでもいけまぁす」
香椎「突一はどうだ」
一號「・・・大丈夫です」
隊長の確認に固い声を出す神御蔵くん。相当力が入ってるね。やっぱりというか、すかさず突っ込みの声がする。
古橋「大丈夫じゃねぇよ！一回深呼吸してみぃ」
一號「えっ？」
古橋「無駄に体温高ぇんだよ！」
古橋さんの言葉にすがさず皆で追い討ちをかける。
速田「それはいつものことだ」
梶尾「ポインターもそう言ってますよぉ」
A「クスクス」
一號「こんな時に・・・」
香椎「力むな一號。こんな時だからこそ、まず深呼吸しろ」
香椎隊長の言葉で、素直にゆっくりと深呼吸をする。少し落ち着いたかな。
香椎「じゃあ始めるぞ。外の皆さんも苛々してる頃だしな」
その言葉にまた苦笑を漏らす。スコープ越しにこちらを見ているだろう彼もその一人だろう。
香椎「皆、今日がうちの本当の初陣だ」
隊長の言葉に表情を引き締める。速田さんと目を合わせ頷き、ヘルメットの防護板を下ろす。フェンスを跨ぎ外に出る。
香椎「後方支援としてSATが待機しているが、彼等の手に委ねることは即ち、俺達が掲げる理念の“敗北”を意味する。俺達第３のSの目的はただ一つ。人質はもちろん、犯人も誰一人絶対に死なせるな」
一號「ウッス・・・！」
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マナ - 雪華さん» こんにちは…聞いてもいいですか？ (2021年7月17日 10時) (
レス) id: 961826b387 (このIDを非表示/違反報告)
雪華(プロフ) - M・Sさん» ありがとうございます！こんな作品を面白いと言ってくださって！頑張って更新していきます！！ (2014年6月8日 18時) (レス) id: 017fc2355a (このIDを非表示/違反報告)
M・S(プロフ) - すごく面白くて、一気に読んでしまいました！続きがきになります！続編頑張って下さい、応援してます！ (2014年6月8日 17時) (レス) id: f9726902e1 (このIDを非表示/違反報告)
愛歌(プロフ) - 続きが気になります♪更新頑張ってください！ (2014年6月6日 0時) (レス) id: 6931f89d5d (このIDを非表示/違反報告)
茉乃音 - 面白いです！これからも頑張ってください！！応援してます！！ (2014年6月2日 18時) (レス) id: 0d8e8f0117 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪華 | 作成日時：2014年5月20日 17時
