君と見た世界Ⅱ (ページ7)

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番外編:白雪姫と七人の王子様③ ページ7

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「東の国の王子様!?お義母さまに言わなきゃ！･･･って家出中だった･･･」

聡「なにか事情があるの？お礼なら気にしなくていいから」

北「困ってんならうちの国にくれば？」

聡「それ名案だね！！僕たちの国はね、自然が多くてとってもキレイな国なんだよ！それになによりフジサンがある！！」

「フジサン？」

北「山だよ。俺たちの国の国宝」

聡「そう！この辺では1番高いことで有名なんだ！」

急にテンションが高くなった聡王子に、白雪姫はちょっと引き気味です。見かねた北斗王子が助け舟を出してくれました。

北「まあ強制はしないけど。困ってんならいつでも来なよ」

「ありがとうございます。もう少しだけこの辺歩いてみます」

北「そう。気をつけて」

聡「あ、待って。これ持ってて？」

聡王子がポケットから小さな袋を出して白雪姫に渡しました。

「これは･･･？」

聡「塗り薬と包帯。さっきは防げたけど、また転んじゃったら困るから」

「そんな、悪いです」

聡「僕が持ってて欲しいの。ダメかな？」

「うぅ･･･わかりました」

聡王子の笑顔に負けた白雪姫は、小さな袋をポケットにしまいました。そして今度こそ、歩きだしました。

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