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｢あ、そうだ。プレゼント内容、ちょっと相談乗ってもらってもいいですか？｣
樹｢いーよ。どんな感じの人？｣
｢服自体はシンプルな感じだけど、アクセが結構ゴツめな気がしますね｣
樹｢じゃあ、こだわり強いのかな。当たり障りないのにしとく？｣
この辺とか？とアイテムをいくつか手に取る樹先輩。既にセンスが良すぎる
樹｢あ。結構仲は良い感じ？関係遠いなら貰って重く感じちゃうよね｣
｢うーん。どうだろ…。樹先輩は、まあまあ仲良くしてる後輩から貰うならどの程度ですか？｣
樹｢俺？俺ならこの辺かな。ここの値段設定を知ってるってのもあるけど｣
樹先輩がアクセをいくつか手に取った中から、ピアスを受け取る。値段も予算内だし、なによりめっちゃオシャレ！
｢これいいですね｣
樹｢だろ？俺も欲しいんだけどさー、こっちと悩んでて｣
樹先輩が近くの棚から手に取ったのは似たようなデザインのピアス。確かにモチーフが似てて、並べられるとどっちにするか悩むかも。
｢これは確かに悩みますね。ちなみに、樹先輩はどっち推し？｣
樹｢うーん、悩むな……うんでも、やっぱこっちかな｣
かなり悩んだ末、樹先輩が指さしたのは僕が持っている方。
｢じゃあ、これにしよう｣
樹｢俺の基準でいいの？｣
｢樹先輩みたいな頼れるお兄ちゃん系の人なんです｣
樹｢Aくんにはそう見えてるんだ、嬉しい…って、趣味は関係なくね！？｣
｢あ、バレました？僕のセンスに自信が無さすぎるのでオシャレな樹先輩任せにしたんです｣
樹｢あーね。でも仲がいいんなら、Aくんが選んだ方が嬉しいんじゃない？｣
｢そうかもですけど、やっぱ喜んでほしいんで｣
樹｢そっか｣
よーし、お会計に行くぞって思ってから主役は2人だよ。と言われたのを思い出す。
樹｢あれ、会計行かないの？｣
｢もう1人分……んー、これかな｣
丁度目の前がサングラスコーナーで。度を入れられる中から1つ選びとる。良かった、あんまり高くない。
樹｢それ、度を入れるやつだけどだいじょーぶ？｣
｢度を入れるのにすれば、一緒に出かける口実になるかなって思いまして｣
樹｢それあげる人とめっちゃ仲良いんだね｣
｢え？はい｣
樹｢Aくんにわざわざ理由作ってまで一緒に出かけたいって思ってもらえるの羨ましすぎる｣
｢ふはっ、樹先輩素直すぎ｣
樹｢ガチで妬いたから｣
｢じゃあ、今度ちゃんとしたデートしましょ｣
樹｢忘れないでね、その言葉｣
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作者名：38 | 作成日時：2022年8月4日 2時
