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翌朝、テディベアを返そうと北斗の部屋のドアをノックするも、全く返事が返ってこない。
｢北斗ー？入るよ？｣
ワンチャン、カギ開いてたら入らせてもらって置いておこう。とドアノブに手をかけると、ドアはアッサリと開いた。
不在なのかと思ったら、ぐっすりと眠っていて。僕が部屋に入っても目を覚ます様子がない。
｢寝ててもキレーな顔｣
とりあえずテディベアは椅子に座らせて、部屋を出ていこうとしたら、服の裾を引っ張られたのか後ろにバランスを崩した。
｢え、ちょっ、北斗？｣
北｢……すぅ｣
｢寝ぼけてるんかーい！｣
北｢…んー？おいで………せ｣
思わず大きな声を出したら北斗は起きたものの、僕を誰かと間違えて布団に引きずり込み2度寝をかましはじめた。腰にしっかりと腕が回ってるので、抜け出そうにも無理で。どうしたらいいのこれ！！！
｢北斗？起きて、北斗｣
北｢……｣
｢起きてってば！｣
なんとか動かせる右腕で軽く肩を揺すると、すごく不機嫌そうに目を開けた。
北｢………襲われる〜(棒)｣
｢引きずり込んだのは北斗！！！｣
北｢それはごめん。んで、なんでいるの｣
｢あれ返しに来ただけ｣
北｢ふーん｣
テディベアを指さすと興味無さそうな北斗に返事をされる。
北｢理解してないようだから言っておくけど｣
｢ん？｣
北｢俺は男で、お前は女なの。お前にとって安全な相手だとしても、個人部屋にほいほい入るなよ｣
｢なんで？｣
北｢こーゆーことされるっつってんの｣
いきなり北斗が動き、背中はベッド、視界は北斗で埋められて。あっという間に押し倒された形になってしまう。
北｢俺が安全だと思ったら大間違いだから｣
｢……肝に銘じておく｣
北｢ん。わかったら出てく｣
腕を引かれ立たされたと思ったら、背中をグイグイ押されてあっという間に部屋の外に出されてしまった。
｢あ、北斗｣
北｢ん？｣
｢大切なテディベア貸してくれてありがとね。安眠できた｣
北｢そ。お前にならまた貸してあげるよ｣
｢ふふ、ありがとう｣
あしらうように手を振られて僕は大人しく自室へ戻るのであった。
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竜司 - お話読みました！僕このお話好きです！続きが早く見たいです！！頑張って下さい！ (2021年3月2日 7時) (
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作者名：38 | 作成日時：2021年3月2日 3時
