君と見た世界 (ページ17)

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北「おはよ」

「北斗おはよう。部活お疲れ様」

健「おはよう。お疲れ様」

朝練終わりの北斗が反対から来てて、教室の前で丁度バッティングした。

北「健人くんにこんなとこまで送らせたの？」

健「違う違う。俺がここまで来たいって言ったの」

北「ふーん」

健人先輩の事を一瞥した北斗の視線が怖かった気がするんだけど気の所為、だったのかな…？

「健人先輩、ここまでありがとう。また放課後に」

健「うん。またね。口調、徐々に慣れてこうな」

僕の頭をポンっと軽く叩いて踵を返した健人先輩を見送って、北斗と教室に入った。

岸「北斗くん、Aくんおはよう」

勝「おはよ。ド派手に来たね」

「え、ド派手だった？」

岸「あのギャラリーに気づいてなかったの！？」

岸くんに指さされ振り返ると、かなりのギャラリーが。健人先輩と一緒だったし宿命か。登校中、視線受けまくるなとは思ってたけど、こんなに凄かったんだ。

「視線が刺さるなとは思ってたよ」

勝「呑気すぎでしょ」

北「なあ」

「ん？」

興味無さそうに会話を聞いてた(聞いてたのか？)北斗におもむろに話しかけられる。

北「健人くんヤケにご機嫌だったけどなんかあった？」

「ご機嫌だった？普通に一緒に登校しただけだよ？」

北「それだけ？なんか言われたりとか誘われたりとかしてない？」

「送ってもらったお礼にデートすることにはなったけど…」

北「なるほど？」

勝「デート？健人くんと？」

「うん」

北「健人くんガチじゃん。マジかよ」

岸「どういうこと？」

「右に同じく」

何かに納得したっぽい北斗に、クエスチョンマーク飛び交う僕と岸くん。

勝「庶務でも良かったのに、姫にしたのは伊達じゃないってことだね」

岸「そーゆーことか！」

勝利の補足(?)で納得した感じの岸くん。先を越されてしまった！！僕には2人が言ってる意味イマイチわからんのやけど…。

北「まあデート頑張って」

この顔は説明する気サラッサラないじゃん！！教えてよ！！！