6キュン：きっと私は強欲の壺 ページ8
「そ、そ、そっ、か。ならゆっくり休む、べきやな……。」
「う、うん、やす、む……。」
相変わらず二人して会話がヘタクソ。けどなんだか心地よくてもっと知りたいと思ってしまう。彼のこと、みんなのこと知って堂々と置き換えしたいなぁって思ってしまうのは強欲すぎるだろうか。
あぁ、でもそんなことしたら叩かれる。彼らは紛れもなくアイドルみたいなものだから私みたいなのが近付いたらきっと良くないんだ。抑えろ自分。
「お、俺、その、……。」
フードから微かに見えた瞳と視線が交わる。ゆったりと唇を動かした瞬間。
「お前いつまでここにおるねん！帰るぞ！」
ガラガラと扉が開く。あぁ、ちょっと。シッマの声もいいけどもうちょっと堪能したかった。段々とふわふわしてくる頭。摂取しすぎたかな。
イキって始めた煙草と同じ感覚。ぼぉ、とその光景見てるとシッマから冷たい視線を一瞬浴びた。そっとそらされる視線。あ、それも心地いいかもしれん。
あわあわとゾムさんが慌てて、「い、今すぐ行くから！」と声を掛ければこちらをちらりと見て、枕元に何かを置いた。そのままパタパタとそちらに走っていく。
……なんだろ、紙を開けばなんかのID。んー……。なんだろ。なんでなんのIDか書いてないのだ。頭を捻りながら考えたけど全くもって分からず諦めた。また今度会った時に聞いてみよう。
先程までの余韻に浸りながら布団に潜りながら目を瞑った。
「……。」
「……クフッ。」
また抜け出して見にきてもうた。謎の可愛い反応をしてぶっ倒れてしまった彼女。それが妙に可愛らしくて、とくとくと俺の心臓はうるさい。
この感情に理由をつけたい。つけたくない。さらりと髪の毛を掬えば指から零れ落ちていく髪の毛。
もっと触れたい、知りたい。そう思いながら、枕元にまだ置かれたままの紙に目がいった。開いた跡があって、再度見れば。
「……やべ、なんのIDか書いてないやん。」
サラサラと書き足した、LINEの文字を。……彼女は連絡をくれるんやろうか。連絡、くれたらいいなぁ。なんて思いながら、シッマが来る前にここを去ろうと彼女から離れた。
「……な、なに、あれ、ずる、い……。」
きっと真っ赤な顔にひんやりとした手を頬に当てながら、ぽつぽつと呟いて布団の中で暴れたのは内緒の話。
彼も知らない、私だけの秘密。
続く (更新停止中)
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ちくわって世界一美味しいと思うんだけど、どう思う？(プロフ) - わああ、すごい好きです…！！夢主ちゃんの悶え方とかめっちゃ好きです!!!!いつかまた更新される日をまってますので！！！！！ (2020年11月15日 8時) (
レス) id: 208496fd3e (このIDを非表示/違反報告)
ろーず(プロフ) - ロイさん» そこの方を了承して頂ければなと思います。この度至らぬ文章でのお返事となり申し訳ありませんでした。もしご興味がありましたら今後とも作品の閲覧をして頂けたらなと思います。ろーず (2020年6月30日 23時) (レス) id: fc6bcca92e (このIDを非表示/違反報告)
ろーず(プロフ) - ロイさん» 入国してまだ日も浅く全てのブロマガや動画を閲覧している訳では無いですし、人により解釈は変わってきてしまう問題や、受け入れられない描写、設定等あると思いますが【この作品内のzmは煙草には興味はあると言えばある】になります。 (2020年6月30日 23時) (レス) id: fc6bcca92e (このIDを非表示/違反報告)
ろーず(プロフ) - ロイさん» 故にzm推し＝喫煙者は居ないor喫煙者は喫煙を辞める、の方程式は存在しないと思っております。その上で作品を書かせて頂いております。 (2020年6月30日 23時) (レス) id: fc6bcca92e (このIDを非表示/違反報告)
ろーず(プロフ) - ロイさん» 夜分遅くに失礼致します。補足で書かせていただければ、と思いレスの方を。当方作品では設定の捏造が御座います。zmが煙草嫌いでは有りますが興味がある(ブロマガ無料部分)が御座いますので其方も併せて閲覧していただければと思います。 (2020年6月30日 23時) (レス) id: fc6bcca92e (このIDを非表示/違反報告)
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