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柳樂side
どうも、柳樂聖歌って言います。時々変換ミスで名簿に柳楽って書かれてるあの柳樂です。嘘です。柳樂なんて滅多にいません。いっぱい居るみたいなこと言いましたすみません。名前は変換で一発なんです。すごく楽です。ゴユウジンサマ曰く名前負けしていない珍しい奴らしいですよ。でも聖歌とかぱっと見キラキラネームっぽくて嫌なんですよね。普通にセイカって読むと見せかけてヒム?とか言われますし、そんな名前だったら親殴ってますよ。それにハレルヤ?ってキラキラにも程がありますよ“主を讃美せよ”とかそんな名前巫山戯過ぎてます。ああすみません話がどうでもいい方向に向かってますね。僕は今何をしているのかって?Ｅ組の山の麓で親友を待ってるんです。けど、あの子体力ないので途中で倒れたりしてないかすごく心配なんですよね。なんてことを思っていたら誰か下りてきましたね…華乃子じゃなかった……。それにしてもなんで親友を待ってるだけで下りてくる別の生徒に驚かれなくてはいけないのか。理解しようとも思いませんけど不愉快ですね。それにしても遅いですね。何かあったのでしょうか。ああすごく心配です僕が直接上まで迎えに行ったほうがいいのでしょうか…でも麓で待っててと言われましたし大丈夫なんでしょうけどあんまり遅いと本当に心配ですし。
……あ、やっと降りてきました。…良かったちゃんと友達を作れてるみたいです。って…愛ちゃんでしたか。華乃子と似た(二人とも国語が苦手な)タイプですから仲良くなれたのでしょうか良かったです。国語力低い同士何か通じ合うものがあるのでしょうか…いえ、華乃子はともかく愛ちゃんに失礼ですね。愛ちゃんっていうのは僕の友達の中でも特に大人しくて優しいんです。奥田愛美ちゃんっていうんです。可愛い名前で羨ましいですよね。
『聖歌〜』
「華乃子ちゃん…そんなに手を振りながら坂道を走ったら転びますよ」
『多分大丈夫〜あっ』
って言ってるそばから転んでるじゃないですか。
『華乃子…慌てなくても僕は逃げませんから落ち着いて降りてください。愛ちゃん久しぶりです』
「華乃子ちゃん大丈夫ですか?聖歌ちゃんお久しぶりです!!」
『二人共心配し過ぎだよ?私大丈夫だもん心臓止まってないでしょ?』
『大丈夫の基準がおかしすぎてこっちの心臓に悪いです。』
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