１５話 ページ16
これは、もしかしたら天女補正なのかもしれない。
天女系のものは天女であれば何かしら物語が進むために妖術が使えたり、最初は運が良かったりすることが多い。
最初はそうだ。
なにかがトリガーとなって妖術はとけ、運は地に落ちることになる。
今はまだ物語の序盤と言うわけだろう。
なら先程からの猪や助けた人がドクササコ城に務めている事にも納得がいく。
妖術を使えるかどうかはよくわからない。
そもそも妖術ってどうやって使うんだ？
今までの天女はどうやって気づいたんだ？
無意識なのか？
考えてもしょうがないな。
とりあえずこの天女補正を使わない手はない。
なにがトリガーになるかはわからないが、何もない私に出来ることはまだこの運が続く事を信じる事だけだ。
考えているうちに宿屋についた。
宿屋とはいえボロいが、昨日寝たとこよりかはマシだろう。
菊「二人共疲れてるだろうし、夕飯食べて早く寝ましょう。」
そう言うとお菊姉さんは風呂敷から白飯のおにぎりを取り出した。
菊「Aちゃんも食べるでしょ？はい、どーぞ」
「ありがとうございます」
白飯のおにぎりか…母がよく握ってくれていたのを思い出した。
茶屋のおじちゃんのとこにも米はあったがこの時代米は貴重なものだろうから流石に私も食べるのを遠慮した。
「いただきます」
一口食べた。米のもちもち食感にしょっぱいこの感じはトリップ前以来だろう。
父と母は元気にしているのだろうか。きっと心配してるんだろうな。
普段邪険にして鬱陶しいと感じていた両親。
でも今は家に帰りたい。
帰る方法は見つからないかもしれない。
正直この旅は生きる残る為でもあるが、現実逃避に過ぎないのだ。
私に現実と向き合う気はないのかもしれない。
未だに夢だと思ってる所がある。
でも、これは紛れも無い現実なのだと。体が頭がそれを嫌でも認識してしまう。
栄「明日ははやいから今日はもう寝ましょう」
「はい、おやすみなさい」
二人が寝た後も私は不安で胸がいっぱいだった。
いつか本当に死ぬ日が来る。
これは憶測に過ぎないが旅の終わりに訪れる事になるだろう。
私はその時本当に死を受け入れる事が出来るのだろうか？
旅の終わりまでに腹を括らなければならないだろう。
両親が早くに旅立つ私を許してくれるといいな…。
そう考えているうちに私は睡魔に襲われて、深い眠りに落ちたのだった。
続く (更新停止中)
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月宮亜香里(プロフ) - うわあああ！とっても面白いです！！最近忍たま乱太郎にハマったため、色々な夢小説を読んでいたのですが、忍術学園に行かないという内容は全くといっていいほど無かったので、1ページ1ページワクワクしながら読んでます!更新頑張ってください！ (3月21日 17時) (
レス) @page16 id: 7474de2f5c (このIDを非表示/違反報告)
作者 - エンドはもう考えていて、分岐しようと考えててます。ハピエン、メリバ、バッドそれぞれ作ります。 (3月12日 13時) (レス) id: eb5b95b637 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - 受験で更新が遅くなりました。お待たせした方々すみません。貯めまくっていたの投稿します！ (3月10日 22時) (レス) @page15 id: 5168cca749 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - riemoa0323さん» 占いの所まで見てくださってありがとうございます！誰も見てないかと思ってちょっとふざけちゃいましたｗ更新遅いですが頑張ります (11月24日 8時) (レス) @page1 id: 5168cca749 (このIDを非表示/違反報告)
riemoa0323(プロフ) - ラッキーアイテムが10�船愁蹈丱鵑脳个い泙靴拭９洪郡萃イ辰討�ださい！ (11月6日 3時) (レス) @page10 id: a94f27965a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薔薇の朱雀 | 作成日時：2023年10月11日 1時
