5話 気になるお洋服 ページ6
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「えぇ〜〜〜！じゃあ今までオレが見てたロザリアちゃんは全部就寝中だった、ってワケか！」
絵の時でも目は開いているため寝顔ではないとはいえ、寝ているところを見られていたのかと再認識すると凄く恥ずかしくなったが、えぇ、そうなりますね、とｺｸﾘｺｸﾘと頷いてみせた。
「ん〜、何年も眠ってたのに突然目を覚ましちゃう…なんて、奇跡が起きたって感じだし、どこかのお姫様みたいでいいね。」
『ふふ、わたくしもそんなに寝ていたとは思いませんでした。
お姫様…昔は憧れていたものですねぇ…』
(そういえば…！聞き忘れていました)
『あの、ケイトさんがここに来た時から気になっていたのですが、そのお洋服がこの学園の制服なのですか？』
憧れの“学校”について知りたくて前のめり(あくまで平面だが)になりながら訊ねた。
「コレ？あっはは、ちょ〜イケてるでしょ？でも制服ではないんだよね〜」
『そうなのですか…！？それではそちらはケイトさんの私服で？』
「残念！そっちも不正解！これは寮服。オレはハーツラビュル寮なんだけどー…………って！今は新入生歓迎会の準備しなきゃなんだった！！
ごめんロザリアちゃん！制服は次ここに来た時にじっくり見せたげるから！」
ひぇ〜リドルくんにどやされるかなぁ、でも一大ニュースも出来たし大丈夫かも…？と独り言を言いながら今度は出会った時よりも早足で去っていった。
(急いでいらっしゃるようだったから声をかけるのをやめたのにすっかり忘れていました…。なんだか申し訳ないですね…。)
準備だと言っていたため、ここには入学式の後にする歓迎会の準備を進める中でたまたま通っただけだったのだろう。
好奇心が迷惑となってしまった。
小さくなっていく背中に罪悪感も感じつつ、控えめに手を振りながら、次に見せてくれるという制服には期待と羨望を募らせていた。
(あぁ、やっぱり羨ましい。)
ラッキーアイテム
ダイヤのキャンディ
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ななし(プロフ) - プリメロンさん» ありがとうございます！そう言ってもらえるとすごく励みになります…！社畜の身なので頻繁に更新することは叶いませんが、これからも息抜きに書いていきたいと思っております (2021年6月8日 17時) (
レス) id: edbe6aadbb (このIDを非表示/違反報告)
プリメロン - ロザリアちゃんが可愛くて大好きです。続きが楽しみです。 (2021年6月8日 13時) (レス) id: b71badc53a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななし | 作成日時：2020年7月12日 6時
