*ろ-るきゃべつ.*【赤葦京治】

ろーるきゃべつ05* ページ5

『もう夏だねー』

「そうですね。」









空を見上げると、赤と黒の混ざり合う空

最近まで暗かった時間帯が、だんだんと明るくなっている

夏に近づいている証拠だ。




正直夏は苦手だ。

日がジリジリしてて暑いし、

大の苦手とする虫が多い時期。




想像するだけで溜息が出る。









「夏は嫌いです」

『そうなの?私も苦手!』









彼と意見が合い、凄く嬉しい

確かに京治君は冬が似合いそうなイメージがある。

汗を流す彼も悪くはないが。




そんな事を考えていたら、背後から抱き締められた

ろーるきゃべつ京治君のお出まし。









「A不足。じっとして…」

『っ…。』









耳元に掛かる吐息がくすぐったい

こういうのは慣れてないので、顔が暑くなってしまう。




慣れてないの、知ってる癖に。









「…可愛い」

『もー、からかうのやめてよね!』









(本当の事言ってるんですけどね。)

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