【短編中編】全員、君依存症【閲覧注意】 (ページ8)

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空条承太郎　昔交わした約束④　※過去捏造有り注意です！← ページ8

『こんにちは、お邪魔します』

土日になって、承太郎君の家に遊びに来た。

ホリィさんは昔と同じで相変わらず美人で、私のことを

「あらァ～！Aちゃんじゃないの！久しぶりね！会えて嬉しいわハッピー！」

なんて、ブイサインしながら迎えてくれた。今も変わらず、陽気で優しそうなところも同じだなぁなんて、思わずうふふって笑っちゃった。

そんなホリィさんに挨拶をしたあとに、私は承太郎君に連れられて承太郎君の部屋までやってきた。

『承太郎君の部屋も、昔とあんまり変わってないね。懐かしいなぁ･･･昔と比べてちょっと置いてあるものがシンプルになってるけど』

シンプルで物が最低限しか置いてないような彼の部屋を眺めた。そして、その中にある唯一大事そうに飾られているものを見つけた。

『あ、これ･･･』

少し古めのの写真立ての中には、私と承太郎君の幼いころの写真が大事そうに飾られていた。それを見て、ちょっとだけ嬉しくなった。にまにまと笑みを浮かべてると、承太郎君は写真をパタンと倒した後に、

「･･･あんまり人の部屋をジロジロ見んじゃねェよ。こっちに来て座んな」

って言って私をベッドの隣に座るように促してきたので大人しくぽふっと承太郎君の腰かけてるベッドの隣に座らせてもらった。

そうだ、今日は承太郎君に言いたいことがあったんだ。それを言わなきゃ。そう思って、承太郎君の方を見て口を開いた。

『あのね、そういえば･･･承太郎君に言いたいことがあったんだ』

「なんだ？」

『承太郎君は･･･その、よく･･･私と同じ学校になってからは･･･私と一緒に居てくれることが多いけど･･･他の友達とか、その･･･居るのかわからないけど彼女さんとかと仲良くしなくていいのかな？って思ったの。』

っていう私の言葉に、承太郎君はすぐに被せ気味に返した。

「おれは誰ともつるんでねェよ、お前以外にはな」

『え、そうなの？承太郎君･･･人気者っぽいからてっきり仲いい子がいっぱいいるのかと思ってた』

「そんなモンは居ねえ。一人で困ったことも無えよ」

『そ、そっか･･･私もクラスで全然馴染めなくて･･･今承太郎君以外、友達が全然いなくて寂しかったんだけど･･･承太郎君はそうじゃないんだね。』

「お前にはおれが居る。それでいいじゃねぇか。不満か？」

急に、承太郎君が被っていた帽子をぐいっと上げて、鋭い目つきで真横にいる私をまっすぐ見てきたので･･･なんだか急に怖くなった。