空条承太郎 昔交わした約束�� ※過去捏造有り注意です！← ページ7
「おい、A、帰るぞ」
『う、うん、わかった』
―
「昼飯食いに中庭に行くぜ」
『い、今行くね･･･』
―
「土日はどうするんだ？うちで相撲でも見るか？」
『あ、うん･･･そうしようかな･･･』
―
なんて･･･こんな調子で･･･なぜか承太郎君は転校してきたばかりの私のことを気にかけてくれるのか･･･いつも声をかけてくる。
有難いんだけど････同じクラスになった子達とは････ほとんど話せておらず友達も全然できていない。承太郎君と一緒にいるから？怖がられていてクラスの子達からなんだか避けられているっぽいのだ。
でも･･･私と仲良くしようとしてくれて、気遣ってくれてる承太郎君の気持ちを無下にしたくないなって･･･私は承太郎君に言われるがままに一緒に居る。
「おふくろも、久しぶりにAの顔が見たいと言っていたからうちに遊びにきたら喜ぶぜ」
『ホリィさん･･･私も久しぶりに会いたいなぁ･･･面白くて美人で、素敵なお母さんだよね』
「フッ･･･うるせーだけだけどな」
『そんなことないよ、あんな素敵なお母さんが居て羨ましいなって思うよ』
中庭で承太郎君と一緒に並んで座ってお昼ご飯を食べながら、他愛ない雑談をした。
家族のこととか、相撲のこともそうだけど･･･承太郎君は昔と比べて口数がだいぶ少なくなっていて･･･無口っぽいタイプだけど････私がその分いっぱい喋ってて、それを承太郎君が聞いてくれてるから別に居心地が悪いとかは思わなかった。
ただ･･･承太郎君は凄いモテるらしく････一人でいる間に感じる承太郎君のことを好きな女子からの視線がちょっとだけ痛かった。
私はただの幼馴染で、別に特別な存在っていうか･･･彼女とかじゃないんだよって誤解を解きたくてもなんて言っていいかわからないし･･･現状放置状態だ。
隣でお昼を食べる承太郎君の方を、横目でちらりと見たら、ばちんと目が合ってしまった。
「何だ？おれの弁当が気になるのか？」
『いや、そういうわけじゃ･･･』
「じゃあ何だ？」
『ただなんとなく･･･顔を見ただけだよ』
ちょっとだけ気まずくなって･･･すぐに目線を手元にある自分のお昼ご飯に戻した。
承太郎君の顔は･･･クォーターなだけあって･･･キリっとした端正な顔立ちをしてて･･･カッコよくて･･これはモテるよなぁって心の中で納得しつつ、彼女とか居ないみたいだけど作らないのかなぁ？なんて素朴な疑問が浮かんだ。
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作者名：ロロロとラララ | 作成日時：2023年9月17日 12時
