【短編中編】全員、君依存症【閲覧注意】 (ページ6)

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空条承太郎　昔交わした約束②　※過去捏造有り注意です！← ページ6

私は、承太郎君と同じ高校に通うことになったんだけど････そこで、承太郎君の色々な噂？を聞いた。ちょっとこの辺では名の通ったワル？らしくて････タバコも吸うし、無銭飲食もするような不良って聞いて････幼いころの優しそうな承太郎君からは想像もつかないようなことになっていて････内心驚いた。

昔と同じように仲良く遊べたら、新しく転校してきた高校で独りぼっちだと思ってたから･･･嬉しいなって思ってたけど･････私とはもう、今はちょっと住む世界っていうか･･･過ごす環境が違うっぽいし･･･それも出来なさそうだなって思った。

でも、承太郎君と同じ高校になれたのは嬉しいし････隣のクラスだけど、少しは話せる機会？があるといいなぁ。なんて思いながら、私は新しい高校での初登校日を迎えるために玄関を開けたその時だった。

「A、行くぜ」

『えっ！？わっ？！』

玄関を開けたら、まさかの承太郎君が居て･･･びっくりして尻もちをつきそうになってしまった。

「何だ？まだ寝ボケてんのか？」

『う、ううん･･･まさか迎えに来てくれるなんて思わなくて･･･あ、ありがとう』

戸惑いつつもお礼を言って、承太郎君の隣を歩き出した。承太郎君の大きすぎる身長のせいで、私は承太郎君の顔を見上げないと顔が見えないくらいだ。歩幅だって、承太郎君のほうが足が長いし･･･少し早足で歩かないと追いつかない位だった。

でも、承太郎君はすぐそれに気づいてくれた。

「･････悪ィな、ゆっくりでいい」

そう言って、歩くペースを落としてくれて････ゆっくり目に歩いてくれて･････少し嬉しくなった。

ああ、こうやって優しくしてくれる所は･･････もしかして昔と変わってないのかもって。

『うん、ありがとう、承太郎君！』

顔を見上げて、お礼を言うと承太郎君は照れ臭かったのかわからないけど、帽子で顔を隠しながら小さ目の声で

「ああ。」

って短く返事をして、私の隣を歩き出した。

学校が近くなってくると、承太郎君を見てキャーキャーと騒ぐ女子達が沢山出てきて･･･私はびっくりした。

「おはよう！JOJO!」

「キャー！JOJOよーッ！」

なんて･･･承太郎君のニックネーム？っぽいことを呼びながら、騒いでいる。確かに承太郎君は･･･顔もかっこいいし、背も高いし･･･ちょっとワルっぽい所がモテるのかな？なんて思いながら･･･ちょっとだけ私は居づらさを感じた。