【短編中編】全員、君依存症【閲覧注意】 (ページ22)

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リゾット・ネエロ　檻から飛び出して ⑦　※生存if注意　優しい檻の続編です　執着ヤンデレ気味注意ページ22

リゾットさんと私は、ホテルから出て私の借りている家でいろんな話をした。

リゾットさんの昔のこととか、ギャングで････組織の中で人を殺す仕事をしていたこととか、後は････かつてリゾットさんには大事な仲間がいたけど、皆居なくなっちゃって･･･仲間の仇を取ろうとしていたけど、仇の人？自体が居なくなっちゃってて････組織のボスも変わっちゃってることも。

一通り話し終わった後に、リゾットさんは私のことを愛おしそうに見た。

「俺は、何もかも失った。でも、A････お前だけは残った。もう俺には････お前しかいない。」

そう言った後に、リゾットさんは私を抱きしめた。

私を抱きしめるリゾットさんの手は、ほんのちょっとだけ････震えていた。

そんなリゾットさんを、そっと抱き返した。かつて、リゾットさんにいっぱい助けてもらった。今の私がこうしているのもリゾットさんのおかげだ。だから、今度は私がリゾットさんの力になれたら････傍に居て、何かしてあげれたらって思った。

厚かましいかもしれないけど、私でも役に立てることがあれば････リゾットさんの役に立ちたいと思った。

『リゾットさん』

「なんだ？A」

『私は････居なくなりません。傍に居ますから････リゾットさんの力になりたいです。』

「A････････ッ･･･････A･････！！」

私の言葉に、リゾットさんは初めての表情を見せた。泣きそうな、切なそうな顔だった。

私の胸に顔を埋めて、縋るように私の名前を呼ぶリゾットさんの頭をゆっくりと撫でた。

ゆるゆるとした手つきでリゾットさんの髪の毛をわしゃわしゃと撫でていると、リゾットさんが私を見て微笑んだ後に言った。

「A、愛している。もう･･･今度は離さない。絶対に。」

その言葉と共に、私の腰に回されていたリゾットさんの腕の力が強くなった。

リゾットさんの言葉と表情から私への執着と依存のような物を感じたけど、拒もうとは思わなかった。

『はい、離さないで下さいね、リゾットさん。私も大好きです』

私の返事に、リゾットさんは嬉しそうに目を細めたあとに、大きな身体を起こしてそのまま私の唇にキスをした。