【短編中編】全員、君依存症【閲覧注意】 (ページ20)

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リゾット・ネエロ　檻から飛び出して ⑤　※生存if注意　優しい檻の続編です　執着ヤンデレ気味注意ページ20

※リゾット視点

何が起きているのか、俺自身わからなかった。

俺の目は、周りの景色をもう映さなくなって･･･意識が遠くなって、俺は死んだのかと思った。

意識が一度途切れて、真っ暗闇に落ちていくような感覚があったが･･････そこでAの声が聞こえた。

都合の良すぎる幻聴かと思ったが、確かに････Aの声がハッキリと聞こえた。

(『リゾットさんを助けてください！』)

それは確かにAの声だった。

その声の後に、俺の意識は再び覚醒した。

「････････A･････！？」

目を覚ますと、自分の身体がAの小さな身体に抱きしめられていた。

何故か身体の傷は欠損していた部位さえも嘘のように綺麗に治っていた。

Aは意識を失っていて、太ももにはハサミが突き立てられている。俺がメタリカ(スタンド)で出したハサミだった。

咄嗟に身体を起こして、Aの首に触れた。どうやら眠っているだけのようだ。

今････なぜAがここにいるのか･･････Aが今までどうしていたのか･･････それはわからない。ただ、これだけは直感で理解した。

俺はAに命を救われたのだと。

服を破いて、痛々しいAの足の傷に巻いた。

この場所に居たらAの命が危ない。とにかく安全な場所にAを運ぶことが最優先だ。

小さな身体を抱きかかえて、早足でその場を後にした。