雨の日の図書館の匂いは‐kwkm ページ7
A side
はぁ、なんか憂鬱だ。
今、私は大学の大きな図書館に来ているのだが本の匂いが湿気で台無しだ。
『あー…う…今日は、本借りとくの辞めとこうかな…はぁ…』
なんて、思っていた。
『はぁ…ほんっと雨の日っていい事がない…』
「どうしたんすか。」
不意に後ろから声を掛けられ、私は声のした方向を向いた。
背の高い、髪の染めた人。川上拓朗くん。
私と同じ学科で、同学年。あーでも、川上さんの年齢は私の一個上。
『あ、えと。借りたい本があったんですけど…湿気で…ちょっと…』
「あー…雨の日の本ってなんか独特な匂いするよな」
『あ、はい…やっぱわかります…？』
「うん。ってか、同じ学科の子やろ。タメでええよ。」
『あ、う…ん…。』
少し、話してみると意外と興味深い人で。
私が川上さんを好きになるのにそう時間は、かからなかった。
数日後…。
ｻﾞｰｯ
借りた本を返しに、私は図書館に寄った。
「拓朗くんも…この本…好きなんだね…！」
同じ学科らしき女の子と川上さんが話しているのを見かけた。
ﾓﾔﾓﾔ
あれ、なんだこれ。なんでチクチクするんだろ。
『いっ…た…ズキズキする…』
気分が悪いので、早々に立ち去ろうとしたけど川上さんが私を見つけて
「あ、Aさん。久しぶりやんな」
と声を掛けてきたんだ。
『あ、お、ひさしぶりです…』
すると、隣にピッタリくっついていた女の子は
「ねえ、拓朗くんこの子彼女ー？」ﾑｽｯ
私を睨みつつ、笑顔で聞く彼女。
こわっ…。
「ちゃいますよ。ってか、あんまくっつかんといてくれますか」
なんて言いながら引き剥がす彼。
私は、なんだかイライラしてその場を去った。
彼の呼ぶ声が聞こえた気がした。
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洌崎 潮音。(プロフ) - きのこさん» ありがとうございます！fkrさん口調迷子でごめんなさいw頑張って勉強しますw (2019年10月25日 22時) (
レス) id: 012aca890a (このIDを非表示/違反報告)
きのこ - あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ 天然記念物 もうfkrさん天然記念物 尊い 応援してます！ (2019年10月25日 22時) (レス) id: 4906f728aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉兎。 | 作成日時：2019年10月11日 0時
