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急いで集落に戻る。
あの遠吠えはいったいなんだったの？？
あの時の遠吠えは
《みな逃げろ》
と言っていた。
逃げてなんかいられない！！
でもいったいどうして、何があったの……
ウルフ《また怪しい光があるよ！姉貴！！》
私の隣を走るウルフが言う。
怪しい光？？？
フェイたちのときみたいな…
なんだろう
妙な胸騒ぎがする。
《お前達も駆けつけたのか》
灰色の仲間が私の隣に。
彼はシャル。
私に走り方を教えてくれた狼。
シャル《森はなんていってやがる？A！》
貴《逃げろって！ほかの種族たちもレーゼルのとこに向かっているみたい。》
シャル《胸騒ぎがするぜ。ウルフ！ここから西の方角にセイアンがいる。連れてこい！》
ウルフ《任せてシャル！》
ウルフは西にそれていく。
セイアンは私たち狼族1番の年。
みんなのお母さん的存在。
森の木たちが《逃げろ》《レーゼルが危ない》《森の危機だ》
と騒いでいる。
シャル《遅い！もっと足を動かせ！！》
貴《シャル！！ウルフがフェイたちと同じ時の光を見たって！》
シャル《フェイ？あぁあの人間たちか。光？何か関係があるのか？》
貴《わからない！！》
シャル《確かめる必要があるな。》
貴《でも、木たちはあの時とは違うと言ってる！！》
シャル《細かいことは後だ！！！今はレーゼルのもとに走ることだけ考えろ》
貴《うん！》
ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ！！！
風を切るように走り抜けていく。
そして、岩場を飛び越える。
シャル《レーゼル！！！》
レーゼル《………》
貴「っ！！！！？」
ついたところには
グッタリとしたレーゼルと
変なオンナの子。
手にはサッカーボール。
「みつけちゃいました♪」
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作者名：瑠姫（フィリア） | 作者ホームページ：
作成日時：2017年5月18日 16時
