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貴「お願い！フェイ！」
私はフェイの両手を握った。
フェイは驚いた…が。すぐに笑って
フェイ「もちろん！！」
そう言ってくれた。
あのベータって奴と戦うにはサッカーじゃなきゃダメだ。
レーゼルの敵……うってやる！
フェイ「でも、今日は…。」
貴「フェイが嫌じゃないなら…今からお願い！」
フェイ「Aは平気なの？」
貴「えぇ！体力には自信があるわ」
フェイ「そっか、わかった！よしやろう！」
私とフェイはサッカーボールを持って集落から少し離れた開けた場所に移動した。
フェイ「まずはドリブル！ボールを蹴りながら真っ直ぐ走って」
貴「わかった。」
私はボールを蹴り始める。
だが、足の力がありすぎていっかいいっかいの蹴りでボールが遠くに飛んでしまう。
難しい……
フェイ「軽くでいいんだよ！蹴ることを意識するんじゃなくて、走るんだ。」
貴「やってみる。」
再びドリブルをしてみる。
フェイに言われた通りに蹴ることを意識しすぎないように注意して。
フェイ「出来てるよA！すごい！」
私はフェイに向かってドリブルをしていく。
フェイ「いくよ！」
貴「こい。」
ボールは簡単にフェイに取られてしまう。
貴「くっ…！」
フェイ「こんなものかい？A！」
貴「まだまだ…！」
その後もフェイの一方的なボールキープが続いた。
結局ボールは取れず……
私とフェイは草むらに転がった。
フェイ「ほんとセンスあるよ、Aは。」
貴「ボール…とれなかった。」
フェイ「それに、こんなに動いたのにAは息１つ切れてないし。」
貴「私は全然まだ動けるわ。」
フェイ「すごいや…^^;」
貴「フェイ、こっち来て。」
フェイ「？」
私はフェイの手を引いて、ある場所に連れていく。
そこは美しくて私のお気に入りの場所…
フェイ「す。すごい…！！」
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作者名：瑠姫（フィリア） | 作者ホームページ：
作成日時：2017年5月18日 16時
