愛してるの一言を【2】

EP.63 ページ17

今は潤さんの車で家に帰っている。

さっきから潤さんはすっごく怒っている

お母さんに何言われたんだろう

まぁ、でも今日で終わりか

こんな、あっさりと終るもんなんだな

あっという間だったな。

大人数でご飯食べたり、

デートしたり

アフレコ見にいったり

遊園地に行ったり

色んな事をさせてくれた

今までで一番濃くて楽しい一週間だったな







福「着いた」

「あ、じゃあ私、呼んできますね」

福「いや、俺が先行く」

福「話したい事あっから」

福「ね？」

「わ、わかりました」

目が。目が笑ってないんだよ。潤さん。









ピンポーン

母「はい」

福「福山です」

母「今、行きますね」







母「あら、福山さんわざわざありがとうございます」

福「いえ」

母「一週間ありがとうございました」

母「では、これで。」

母「A、来なさい」






「っ！！」

「…うん」



どうしよう震えが止まらない。怖い。





私は家の中に入ろうとした


福「待って！」

福「俺は、Aちゃんをこの家に帰すつもりはありません」

母「何を言ってるんですか？」

母「これは、うちの子ですけど」




福「Aちゃんは、お前らの所有物じゃない！」


福「彼女をもの扱いして、彼女の人生の幅を狭めて」

福「一体何がしたいんですか？」

福「普通の親なら、忙しくても、多少は子供のために時間を作ります」

福「あなたたちには、娘を愛すことができないんですか！？」






福「そんな、やつらのところに大好きなAちゃんを返せません」

福「表向きだけ、人目を気にして、親を名乗っても、傷つくのはAちゃんです」




母「なにを！」




・





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・




福「これ以上、Aを傷つけるな」


福「俺が、言いたいのはそれだけです」





母「…。」



お母さん
黙っちゃったよ



でも不思議と傷ついていない


実の親が本当に愛してくれていなかったと知っても


悲しくない


逆に、潤さんの言葉言葉で温かい気持ちになっている



うれしくて


心温まる感じ。









わたしやっぱり、潤さんのことが好きなんだ

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