新たなる王様 ページ49
ー数年後ー
「わぁ…今年もゼラニウムがキレイに咲いた！」
Aが庭を眺めながら嬉しそうに笑った。
sd「本当だ。もうこんな季節かぁ…。」
サンドゥルがそう呟くと、サンドゥルの隣にいる、小さな女の子が嬉しそうに言う。
「お父様！ゼラニウムの花言葉は君ありて幸福。だよね？！」
サンドゥルは笑いながらその子の頭を撫でた。
sd「正解！よく出来ました！」
子供は父親に頭を撫でられ、嬉しそうに微笑んだ。
サンドゥルは近くの上着を羽織り、出掛ける準備をした。
sd「そろそろ行こうか。」
Aは優しく微笑むとそうねとサンドゥルに言った。
サンドゥルはその部屋を出て階段を下り、長い廊下へ出ると、なにやら賑やかな声が聞こえてくる。
その声を辿ると、厨房の方だった。
「俺のハンバーグの方が美味しい！」
ben「いーやっ！俺のハンバーグの方が愛情がたーっぷり詰まっている！！！」
なにやら料理長のアシルとベンが、どちらのハンバーグが美味しいか言い争っているようだ。
ben「あっサンドゥルっ！…じゃなくてサンドゥル様！私のハンバーグの方が美味しいですよね？」
アシル「何言ってる！サンドゥル様は私のハンバーグを食べて涙を流したほどだぞ？！」
喧嘩をするほど仲が良いとはこの事だ。
サンドゥルは二人の光景に思わず笑った。
sd「くくく…どっちのハンバーグも同じくらい美味しいよ！」
ben「そんなの答えになってないぞ！」
プンプンとしているベンを横目に微笑みながらも、自分の城を出た。
少し歩くと近くに居た町人がサンドゥルを見付け、深々とお辞儀した。
「王様っ！この国はサンドゥル王になられてからとても治安が良くなりました。感謝しております。」
sd「とんでもない！妻であるAの支え、そして周りにいる信頼できる人々の支えによりこの国は発展を遂げたのです！」
「はい！噂はかねがね聞いております…サンドゥル様はジニョン様という方との成り立ちがあったとか…。」
サンドゥルは、その町人の言葉に深くうなづいた。
sd「そう…ジニョン様の今までの歴史を貴方の子供や、子孫にどんどん伝えていって下さいね。とんだお人好しだったと…。」
「はい！」
サンドゥルは軽く会釈すると、そのまま歩みを進めた。
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紗羅(プロフ) - 爺夜光さん» 爺夜光さん、感動して頂けて嬉しいです！(/ _ ; )名言！そんなこと言ってくれるんですね(つД`)ノ笑笑 (2014年11月10日 1時) (
レス) id: e34e972bbb (このIDを非表示/違反報告)
爺夜光 - めちゃめちゃ感動しました（；＿；）ジニョンありて幸福。は名言だ！！！！ (2014年11月9日 15時) (レス) id: 09e6700f3a (このIDを非表示/違反報告)
紗羅(プロフ) - こっとん .さん» こっとんさん、そんな事言って頂けて逆に感動です＞_＜最後まで見ていただいてありがとうございます！！(/ _ ; ) (2014年11月7日 4時) (レス) id: e34e972bbb (このIDを非表示/違反報告)
こっとん .(プロフ) - 凄く感動する物語でした！！ゼラニウムと花言葉が大好きになりました。。。！ (2014年11月6日 5時) (レス) id: ab9d7740e7 (このIDを非表示/違反報告)
紗羅(プロフ) - すんすんさん» すんすんさん、ありがとうございます*\(^o^)/*本当ですか？！とても嬉しいです！！頑張りますね！∩^ω^∩ジニョンとサンドゥル…幸せにしたいです…笑笑 (2014年10月21日 20時) (レス) id: e34e972bbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗羅 | 作成日時：2014年9月21日 17時
