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サンドゥルの口から滴る真っ赤な血と苦しそうな姿にジニョンは怖くなる。
世界で一番大事な人が、私を守る為に血を流している。
しかも目の前で…だ。
こんなにも辛い光景はないだろう。
jn「お願いだサンドゥルっ…！腕を離してくれっ…！」
目を見開き焦りながら言うジニョンの目には、涙が溜まっていた。
jn「早くっサンドゥルっ！離せっ！離せよっっ！」
ジニョンの頬に涙が伝う。
でもサンドゥルは決して腕を離さなかった。
サンドゥルはまた腕に力を入れると、背中の傷口から大量の血が溢れ出す。
その血がサンドゥルの腕を伝い、ジニョンの腕を濡らした。
ジニョンは自分の腕を伝うサンドゥルの血を目で追い、言葉にならない声を出す。
jn「あ……あ………。」
なおも目を見開くジニョンの目は、涙で視界が歪む。
sd「死ぬなんて…っ…許さないっ…！！！」
サンドゥルは食いしばり叫んだ。
このままじゃ二人とも死んでしまう。
ジニョンは腕を掴んだままもがくサンドゥルに、決意を固めた。
jn「サンドゥルっ！また一緒に暮らすという約束を守れなくてすまないっ！」
sd「何を言ってるのですか…っ！」
jn「…本当にサンドゥルと出会えて幸せだった。サンドゥルのおかげで城であった嫌な出来事も全部忘れられた。」
ジニョンはサンドゥルの顔を見て泣きながら微笑んだ。
jn「君ありて幸福。サンドゥル。ありがとう。」
ジニョンは優しくサンドゥルを見ると、もう片方の腕で、サンドゥルの手を振り払った。
ジニョンのまさかの行動に、サンドゥルは目を見開き叫んだ。
sd「ーーっ！！！？？？ジニョン様？！ジニョン様ーーーーっっっ！！！」
サンドゥルとジニョンの腕が離れ、ジニョンは底の見えない崖の下へと落ちていく
sd「嘘だっ…！！ジニョン様っジニョン様っ！！！！」
ジニョンの姿が見えなくなってもジニョンの名を呼んだ。
sd「ジニョン様ぁああーーっっっ！！！」
山が応えるようにサンドゥルの叫んだ声がこだまする。
sd「だめっ…！ありえませんっ！！！だって約束したでしょう？！一緒にまた暮らすってっ！！」
サンドゥルの涙が自分の血と混じり合い、乾いた地面をぬらしていった。
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紗羅(プロフ) - 爺夜光さん» 爺夜光さん、感動して頂けて嬉しいです！(/ _ ; )名言！そんなこと言ってくれるんですね(つД`)ノ笑笑 (2014年11月10日 1時) (
レス) id: e34e972bbb (このIDを非表示/違反報告)
爺夜光 - めちゃめちゃ感動しました（；＿；）ジニョンありて幸福。は名言だ！！！！ (2014年11月9日 15時) (レス) id: 09e6700f3a (このIDを非表示/違反報告)
紗羅(プロフ) - こっとん .さん» こっとんさん、そんな事言って頂けて逆に感動です＞_＜最後まで見ていただいてありがとうございます！！(/ _ ; ) (2014年11月7日 4時) (レス) id: e34e972bbb (このIDを非表示/違反報告)
こっとん .(プロフ) - 凄く感動する物語でした！！ゼラニウムと花言葉が大好きになりました。。。！ (2014年11月6日 5時) (レス) id: ab9d7740e7 (このIDを非表示/違反報告)
紗羅(プロフ) - すんすんさん» すんすんさん、ありがとうございます*\(^o^)/*本当ですか？！とても嬉しいです！！頑張りますね！∩^ω^∩ジニョンとサンドゥル…幸せにしたいです…笑笑 (2014年10月21日 20時) (レス) id: e34e972bbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗羅 | 作成日時：2014年9月21日 17時
