決戦の時 ページ37
ベンが慌てて外に出ると、周りの住民たちの悲鳴に鳥肌が立つ。
甲高い悲鳴に思わず頭がおかしくなりそうだ。
眉間にシワを寄せながらも、門の向こうに目を凝らすと、数え切れない数の兵達。
かなりの数が王のいる城へ威勢良く向かっているようだ。
ベンがその時頭に浮かんだものは、
『絶望』
という文字だった。
あんなにもたくさんの数に、予期せずいきなり夜中に夜襲をかけられれば勝つことは確実にありえない。
この国の終わりがもうすぐ目の前に…。
ben「なんてことだ…。」
ベンは慌てて足を絡ませながらも、ジニョンの部屋に向かう。
ードンドンドンドン！！！ー
力いっぱいジニョンの部屋を叩くと、まだ起きていたのであろうジニョンがすぐに部屋の扉を開けた。
ben「ジニョン様！！」
おぞましいものでも見たかのように慌てふためくベンにジニョンの心臓が高鳴る。
ben「王様の城に隣の国が攻めて来ました！！」
ジニョンはベンの言葉に、一瞬口を開き言葉を理解すると、たまらなく叫んだ。
jn「早く刀をっ！！」
ベンは勢い良く返事をするとダッシュでジニョンの刀を取りに行った。
ジニョンはベンから刀を受け取ると、ベンの肩を掴んだ。
jn「外には一歩も出るな！みんなにもそう伝えろ！」
ベンはジニョンの目を見ながら何回も頷いた。
jn「出来るだけ見つからないとこに隠れるんだ！いいな？！」
ben「わかりましたっ！」
ベンがそう返事するとジニョンは、刀を強く握り締め家を飛び出した。
勢い良く飛び出した先に見えた、視界に収まりきらない数の隣の兵達に、ジニョンの足が一瞬止まる。
jn「ーーーーっ！！！」
ジニョンは、恐怖に怯え叫ぶ人々よりも大きな声で怒鳴った。
jn「家を出るなっ！！！！みつからないところに隠れろっ！！！」
ジニョンの大きな声に周りの人が気付くと、みんながジニョンに助けを求めるかのように近付いた。
「ジニョン様っ！！！もう絶望です…っ！」
泣きながらすがりつく女にジニョンは、無理やり自分から引き剥がした。
jn「私がなんとかする！！お前たちはとにかく逃げろ！！」
その女はジニョンのその言葉に少し安心したかのように頷くと、森の茂みへ走って行く。
それに続き、周りの住民たちも逃げるようにその女の後をついて行った。
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紗羅(プロフ) - 爺夜光さん» 爺夜光さん、感動して頂けて嬉しいです！(/ _ ; )名言！そんなこと言ってくれるんですね(つД`)ノ笑笑 (2014年11月10日 1時) (
レス) id: e34e972bbb (このIDを非表示/違反報告)
爺夜光 - めちゃめちゃ感動しました（；＿；）ジニョンありて幸福。は名言だ！！！！ (2014年11月9日 15時) (レス) id: 09e6700f3a (このIDを非表示/違反報告)
紗羅(プロフ) - こっとん .さん» こっとんさん、そんな事言って頂けて逆に感動です＞_＜最後まで見ていただいてありがとうございます！！(/ _ ; ) (2014年11月7日 4時) (レス) id: e34e972bbb (このIDを非表示/違反報告)
こっとん .(プロフ) - 凄く感動する物語でした！！ゼラニウムと花言葉が大好きになりました。。。！ (2014年11月6日 5時) (レス) id: ab9d7740e7 (このIDを非表示/違反報告)
紗羅(プロフ) - すんすんさん» すんすんさん、ありがとうございます*\(^o^)/*本当ですか？！とても嬉しいです！！頑張りますね！∩^ω^∩ジニョンとサンドゥル…幸せにしたいです…笑笑 (2014年10月21日 20時) (レス) id: e34e972bbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗羅 | 作成日時：2014年9月21日 17時
