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あれからジニョンはAを城まで送り届けた。
自分の家までの短い距離を早足で歩きながら、頭をフル回転させる。
明日、王の命令上結婚しなければならない。
王はそうすることで、自分の手元にAを置いておくことを考えついた。
しかもシヌは王を信じている。
信じているというよりは、急な事態についていけてないのかもしれない。
ちゃんと落ち着いて話せば、シヌもわかってくれる可能性は高い。
シヌの人柄的に、話せばわかってくれる人のような気がするからだ。
しかし、そんな簡単にはいかないだろう。
なんせタイムリミットは明日。
jn「うぅん…。」
明日までに納得させるのは確実に不可能だ。
この案は却下せざるを得ない。
そんな事しか思い浮かばない自分の頭に溜息を吐き、自分の家の門をくぐった。
ジニョンが帰って来たのに気付いたベンが駆け足でジニョンに寄った。
ben「おかえりなさいませ。」
ベンが頭を下げ、ジニョンに視線を移すとその神妙な顔付きに、顔が強張る。
ben「…本日は遅かったですね…何かあったのですか？少しお疲れのようですが…。」
ジニョンはベンの顔を見ずに、身につけていた刀を解いた。
jn「うん…今日は一人でゆっくりしたい。」
ジニョンは解いた刀をベンに渡し、そのまま自分の部屋に歩いて行った。
ベンは悲しげにジニョンの刀をしまうと、溜息を吐いた。
ジニョンの笑顔を見てないのはいつからだろう？
思い起こせば嫁に迎えると言い、A様が来たあたりだ。
それからというもの、何故かサンドゥルもA様もいなくなり、この家から笑顔が消えた。
ジニョンが何を抱えているのかわからない。
ベンは自分がどうしたらいいのかわからずにいた。
何かあるならジニョン様でもサンドゥルの為でもなんでも力になるのに。
でもなんの事情もわからず、力になることさえできない。
ben「サンドゥル…どうしたらいいんだよ…。」
ベンはいらいらを隠しきれないようにその場をウロウロとした。
すると門番の一人が勢いよく玄関を開けた。
「たったいへんですっ！！」
外を指差しながらうろたえる兵に、ベンは眉間にシワを寄せ、その兵に近づく。
ben「落ち着けっ！どうした？」
「隣の国が乗り込んできました！！」
ベンはその言葉に思わず後退りした。
ben「なっなんだって？！」
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紗羅(プロフ) - 爺夜光さん» 爺夜光さん、感動して頂けて嬉しいです！(/ _ ; )名言！そんなこと言ってくれるんですね(つД`)ノ笑笑 (2014年11月10日 1時) (
レス) id: e34e972bbb (このIDを非表示/違反報告)
爺夜光 - めちゃめちゃ感動しました（；＿；）ジニョンありて幸福。は名言だ！！！！ (2014年11月9日 15時) (レス) id: 09e6700f3a (このIDを非表示/違反報告)
紗羅(プロフ) - こっとん .さん» こっとんさん、そんな事言って頂けて逆に感動です＞_＜最後まで見ていただいてありがとうございます！！(/ _ ; ) (2014年11月7日 4時) (レス) id: e34e972bbb (このIDを非表示/違反報告)
こっとん .(プロフ) - 凄く感動する物語でした！！ゼラニウムと花言葉が大好きになりました。。。！ (2014年11月6日 5時) (レス) id: ab9d7740e7 (このIDを非表示/違反報告)
紗羅(プロフ) - すんすんさん» すんすんさん、ありがとうございます*\(^o^)/*本当ですか？！とても嬉しいです！！頑張りますね！∩^ω^∩ジニョンとサンドゥル…幸せにしたいです…笑笑 (2014年10月21日 20時) (レス) id: e34e972bbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗羅 | 作成日時：2014年9月21日 17時
