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それから一週間が経った頃だった。
Aとジニョンは王の隙を見て、シヌ王子の城へ来ていた。
cn「やぁ！ジニョン君、Aさん！会いたかった！」
「私も会いたかったです……。」
シヌが嬉しそうにAにハグをすると、Aは頬を赤らめた。
ジニョンはそんな二人に優しく微笑むと、気を利かせてその場を離れた。
cn「Aさんは今日も美しい…。」
シヌはAの髪をそっと撫でると、軽くAの唇にキスをした。
キスをされたAは、まるでキスをするのが初めてのように、恥ずかしげにうつむいた。
cn「幸せだよ…Aさんも同じ気持ちでいてくれてる？」
「はい、とても幸せです…。」
シヌはその言葉に、嬉しそうに微笑むとAを引き寄せ抱き締めた。
Aがそれに応えるように、シヌの背中に手を回すと厚めの胸板と鼓動、その温もりに幸せをより実感した。
この人の全てが愛おしい。
そんな感覚は初めてだった。
その時だけは王の事も、嫌な事も忘れられた。
しかしAは、結婚を反対されてることを言えずにいた。
シヌの悲しい顔が見たくなかった。
いや、反対されているのをシヌが知って、自分から離れていくのが怖かったからかもしれない。
でもいつか王が許してくれる。
今はそう信じるしかなかった…。
cn「結婚は来週を予定してるんだけど、どうかな？」
「えっ来週…ですか…。」
cn「一刻も早くAさんと一緒になりたいんだよ。」
シヌは嬉しそうにAに笑いかけた。
「来週はちょっと…。」
Aの微妙そうな答えにシヌは悲しそうに眉を下げた。
cn「もしかして、あまり乗り気じゃない…？」
「そんなまさか！ただ…。」
cn「ただ…？」
「折角だからドレスをオーダーしたくて！」
Aは咄嗟に嘘を付いた。
cn「そんなことなら大丈夫！君にぴったりのドレスを用意して置くよ！来週までにはね！」
「あっと…えっと…あの…あっ！自分でデザインしたいんです！一生に一度の事ですから、念入りにドレスを…ね？」
cn「そっか…わかったよ！じゃぁドレスが出来上がったら教えてね？」
「はい！」
結婚を先延ばしに出来た事に、Aはほっと胸を撫で下ろした。
とにかく王をなんとか納得させなければ…。
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紗羅(プロフ) - 爺夜光さん» 爺夜光さん、感動して頂けて嬉しいです！(/ _ ; )名言！そんなこと言ってくれるんですね(つД`)ノ笑笑 (2014年11月10日 1時) (
レス) id: e34e972bbb (このIDを非表示/違反報告)
爺夜光 - めちゃめちゃ感動しました（；＿；）ジニョンありて幸福。は名言だ！！！！ (2014年11月9日 15時) (レス) id: 09e6700f3a (このIDを非表示/違反報告)
紗羅(プロフ) - こっとん .さん» こっとんさん、そんな事言って頂けて逆に感動です＞_＜最後まで見ていただいてありがとうございます！！(/ _ ; ) (2014年11月7日 4時) (レス) id: e34e972bbb (このIDを非表示/違反報告)
こっとん .(プロフ) - 凄く感動する物語でした！！ゼラニウムと花言葉が大好きになりました。。。！ (2014年11月6日 5時) (レス) id: ab9d7740e7 (このIDを非表示/違反報告)
紗羅(プロフ) - すんすんさん» すんすんさん、ありがとうございます*\(^o^)/*本当ですか？！とても嬉しいです！！頑張りますね！∩^ω^∩ジニョンとサンドゥル…幸せにしたいです…笑笑 (2014年10月21日 20時) (レス) id: e34e972bbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗羅 | 作成日時：2014年9月21日 17時
