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次の日、珍しく早起きして、マルコの元へお願いに行った。
これまた珍しくマルコももう起きていて、話をするまではスムーズにいった。
同室にしたいと告げ、イゾウが頭を下げるから、私も一緒に頭を下げた。
返ってきた答えは…
「…やだよい。」
「マルコっ!」
「…って言いたい所だが、Aが望むなら…仕方ねェ、いいよい。ただ、たまには泊まりに来い。それで許してやる。」
「…本当に!?もちろん泊まりに来る!ありがとうマルコ!」
思わずぎゅうっと思いきり抱きついた。
頬に軽くキスをすれば、マルコも嬉しそうに笑って抱きしめ返してくれた。
部屋を出る時にまたお礼を行って、朝食前に一度、イゾウの部屋に戻った。
部屋に入るなり、手の甲で唇を拭われた。
…マルコにキスしたから?
「マルコにヤキモチ妬いたの?」
「…別に、そんなんじゃない。」
ふいっと顔を背けたイゾウが、何だか可愛らしくて、思わず背伸びして口付ける。
何度か繰り返せば、イゾウの顔に笑顔が戻った。
「ここにキスするのは、イゾウだけよ?」
唇をとん、と指さしてそう言えば、イゾウは喉を鳴らして笑った。
「でなけりゃ困る。」
にっと笑った顔は、悪戯っ子みたいな、少年ぽさを含んでいた。
そんな表情に私は、また心を奪われるのだった。
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ここまでお読み頂き、ありがとうございます。
長期間の更新停止を経て、Part2 も終わりを迎えました。
新章からは年数が飛びまして、エースくん加入前辺りから始まる予定でいます。
それではまた、Part3 でお会いしましょう。
ありがとうございました!
〜追記〜
続編ができました!
よろしければご覧ください(*^^*)
Forget-me-not for you.3【ONEPIECE】
雨音
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ルイ(プロフ) - 哀羅さん» 一緒にイゾウ沼にずぶずぶになりましょう!!!(助ける気なし) (2020年11月27日 21時) (レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - イゾウ様がとにかく最高すぎてムフムフニヤニヤデレデレが止まらないです(もはや変態。助けて下され。) (2020年11月26日 22時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 哀羅さん» ワンピはイケオジたくさんいますよね!んーー、ちょっと構想練ってみましたけど、思いつきません笑短編集でなら書けそう...? (2020年11月15日 23時) (レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - レイリーさん、やっぱり最高すぎる笑笑なにあの、紳士!いけおじ!紳士の塊!ほんと最高かって。ルイさん、レイさんオチの小説書いてくれません笑?それか同じイケオジなら、ベンさんでもいいかもっ!どちらも小説ないですから汗 (2020年11月15日 22時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 哀羅さん» 可愛いですよね!双子はお互い恋愛は自由だと思いつつ、目に付いてしまうとお互いに嫉妬心出ます笑 (2020年11月8日 21時) (レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨音 | 作成日時:2020年10月30日 20時