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おじいさんは海賊をやめた後、この島が気に入って花屋さんを始めたらしい。
同じく花好きの私は毎日お手伝いをしながら色んな事を教わった。
安全よりも冒険を取った私は、おじいさんの元を離れ島を出た後、魚人島へ向かう為にシャボンディ諸島へと進路を切り替えた。
いくつもの島に寄りながら、ゆっくりと進んでいく。
天気も良くて外でのんびりしていると、キーコ、キーコと音がした。
驚いて音のする方を見れば、なんと海上だというのに自転車が走っている。
あれ、自転車って海の上走るんだっけ？
｢あらら、爆裂美人姉ちゃん発見。今夜ヒマ？｣
｢え？だ、れ…？｣
｢んー？おれの事知らない人っているんだ。｣
随分と自信家な人ね。
知らない人だけど…何か凄く嫌な感じがする。
｢それより何故船に乗ってるんです？｣
｢細かい事はいいじゃないの。まァ敢えていうなら…ナンパ？｣
｢意味分かんないんですけど…。降りて下さい。｣
｢え〜いいじゃん。アンタ海賊ではないよね？なら戦う必要は無い訳だし、恋愛も自由でしょ。おれ、アンタの事気に入っちゃった。｣
｢…海軍の人？｣
｢本当に知らないんだね。そ、こう見えて軍人なんだ。そこそこ安定してると思うよ？どう、付き合う気になった？｣
｢面倒なので嫌です。｣
｢めっちゃバッサリ振るじゃん。｣
歳はそんなに変わらなそうだけど、何だか残念な人。
でも本当に嫌な感じがする。
いずれこの人は上に登りつめるだろう。
そんな予感もした。
｢でさ、おれの上司の拳骨やばいのよ。もう痛いのなんの…自然系なのに効くのやばくない？｣
何で私この人の上司の愚痴聞いてるの？
それよりいつまでいるのこの人。
｢あの…いつまでいる気？｣
｢ん？この先の島まで。｣
｢は？｣
｢目的地が一緒なんだからいいでしょ？｣
｢海に落としましょうか？｣
｢や、それは勘弁。｣
なんだかんだ本当に次の島までずっとこの人は居座っていた。
｢あ、そういえば名前は？｣
｢人に名前を聞くならまず先に名乗ったらどうです？｣
｢それもそうか。おれはクザン。で、アンタは？｣
｢貴方に名乗る程の名は持ち合わせていませんので。｣
｢嘘でしょ。｣
｢じゃ、私はこれで。どうもさようなら。｣
｢冷たすぎない？｣
まだ何か言うクザンと名乗る男を放っておいて私は街に行き、足りない物を買い足しまた船に戻った。
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ルイ(プロフ) - 哀羅さん» あと、月見草は無言の愛、イベリスは心を惹き付けるとか移り気って意味があって、そこにハルタの心情を込めてみました！ (2020年10月29日 9時) (
レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 月見草、ほのかな恋、イベリス、甘い誘惑なんですね。 (2020年10月29日 6時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 哀羅さん» 可愛いですよね！本当は優しくて良い子なのに不器用な感じを出したかったんですけど...出せてますかね？ぜひ調べてみてください♪ (2020年10月28日 23時) (レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 今からソッコー花言葉調べに行ってまいります！！！ハルたん、可愛すぎ！ひっそり一途で、でも運命に抗ってみたり…最高です！ (2020年10月28日 22時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 哀羅さん» いるだけで色気が溢れていそうですよね！大人な誘惑に私も惑わされたいです！！ (2020年10月27日 14時) (レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨音 | 作成日時：2020年10月15日 16時
