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それからは毎日、獣や海賊の相手をしながら船を作り続けた。
獅子の話によると、この島は不思議な力が満ちており、時々迷い込む海賊がいるくらいで、なかなか辿り着く事はない島らしい。
その力のせいなのかは分からないが、文字の読み書きや言葉を話す動物達がいて、彼等に教わったから生活は何の支障もなく出来ていた。
手先の器用な猿達もいて、彼等が手伝ってくれたおかげで立派な船が出来た。
獅子のご好意？で、花々が飾られた船に乗って、皆に見送られながら、私は遂に大海原へと出航した。
私は17歳になっていた。
行く宛てもない、方向も分からない。
手探りでの航海は困難を極めたが、海に出たのは海が呼んでいる気がしたからだ。
分からないなりにも船を進め続けた。
暫くすると島が見えてきた。
海賊達を倒した際に頂戴したお金があるので、物を買うのも困らない程の蓄えはあった。
とりあえず服を買おうと服屋へ向かい、何故か店員さんに着せ替え人形にされ、たくさんの服を貰ってしまった。
八百屋へ行けばサービスだと言い、どっさりと野菜や果物を貰った。
よく分からないけど良い島のようだった。
適当にぶらぶら歩いていて、ふと目に止まったのはベンチに座っていたおじいさんの新聞。
見出しに載っていた写真に目を奪われた。
｢おじいさん！その新聞の写真…！｣
｢ん？ああ、白ひげ海賊団じゃな。お前さん知らんのか？新世界で活躍しておる海賊じゃよ。｣
｢白ひげ…海賊団…。｣
｢本当に知らんのか？知らぬ者はいないと思っていたが…。ってお前さん、泣いているのか？｣
｢え？｣
｢使いなさい。どうした、奴らに何かされたのか？｣
私は自然と涙を流していた。
夢で見ていた、前世の私の主君だ。
あの白い髭…間違いない。そう確信した。
彼は今世でも人を惹きつけ、集めているのか。
｢ありがとうございます。いいえ何も。この人達にはどうやったら会える？｣
｢お前さんは一般人だろう？なら会わん方がいい。海賊に関わってもろくな事にならんぞ。｣
｢会いたいの。ううん、会わなきゃいけないの。お願い、教えておじいさん。｣
｢…ならまずは新世界へ行く事じゃな。そこへ行かんと話にならんからな。｣
聞けばおじいさんは昔海賊だったらしく、暫くこの島に留まり、おじいさんからたくさんの事を教わる事になった。
新世界への行き方も、航海術も、護身術も。
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ルイ(プロフ) - 哀羅さん» あと、月見草は無言の愛、イベリスは心を惹き付けるとか移り気って意味があって、そこにハルタの心情を込めてみました！ (2020年10月29日 9時) (
レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 月見草、ほのかな恋、イベリス、甘い誘惑なんですね。 (2020年10月29日 6時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 哀羅さん» 可愛いですよね！本当は優しくて良い子なのに不器用な感じを出したかったんですけど...出せてますかね？ぜひ調べてみてください♪ (2020年10月28日 23時) (レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 今からソッコー花言葉調べに行ってまいります！！！ハルたん、可愛すぎ！ひっそり一途で、でも運命に抗ってみたり…最高です！ (2020年10月28日 22時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 哀羅さん» いるだけで色気が溢れていそうですよね！大人な誘惑に私も惑わされたいです！！ (2020年10月27日 14時) (レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨音 | 作成日時：2020年10月15日 16時
