40 ページ42
＿No side
白ひげ海賊団の船員達…しかも隊長格が来るという事で、酒場の店員達は張り切っていた。
綺麗なお姉さんがつくような…そういうお店だ。
早速やって来た隊長達やクルー達に、いつもの3割増程にこやかに、そして丁寧に接客をしていた。
必要以上にスキンシップしてみたり、猫なで声で話しかけたり、胸を押し付けてみたり。
デレデレとする男達や鼻の下を伸ばす男達。
中でも隊長の側は争奪戦だ。
入れ代わり立ち代わり綺麗なお姉さんがやってくる。
特にマルコとイゾウの隣はいつも争いが起こる。
そんなマルコの隣でしれっとつまらなそうにお酒を飲んでいるのはAだ。
お店の女達は彼女を邪魔だと思ってはいるのだが、マルコが肩を抱いて離さない上に、隣に付けば自分が霞むような美貌の持ち主の為に誰も何も言えずにいた。
そんなAに勇敢にも挑んだのはこの店のNo.1のセイラ。確かにその女も美しかった。
｢貴女つまらなそうね。ならそこ開けてくださらない？｣
彼女はセイラを一瞥し、手元のグラスに目線を戻しながら口を開いた。
｢そうしてあげたいけれど、側にいろって彼が言うのよ。文句なら彼に言ってくださる？｣
セイラは怒りで震えた。
そんな事を気にも止めずにグラスを傾けるA。
それを見て笑い、わざと腰を抱き寄せ髪に唇を落とすマルコ。
｢という訳だ。おれの隣はこいつ1人で十分だよい。｣
マルコにも無下にされ、プライドはズタズタなセイラは泣きながら去っていった。
｢悪い事しちゃったかしら。｣
｢いや？ああいう女は苦手なんだよい。香水臭くてかなわねェ。｣
｢だから追い払ってあげたじゃない。｣
｢ありがとよい。｣
まるで恋人のような雰囲気を醸し出すマルコとAに、同じテーブルにいたクルー達は顔を赤くしていた。
｢ちょっと出てくる。｣
暫くしてマルコが手洗いに立った隙にクルーにそう言い残し、Aは店を出た。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 167人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ルイ(プロフ) - 哀羅さん» あと、月見草は無言の愛、イベリスは心を惹き付けるとか移り気って意味があって、そこにハルタの心情を込めてみました！ (2020年10月29日 9時) (
レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 月見草、ほのかな恋、イベリス、甘い誘惑なんですね。 (2020年10月29日 6時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 哀羅さん» 可愛いですよね！本当は優しくて良い子なのに不器用な感じを出したかったんですけど...出せてますかね？ぜひ調べてみてください♪ (2020年10月28日 23時) (レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 今からソッコー花言葉調べに行ってまいります！！！ハルたん、可愛すぎ！ひっそり一途で、でも運命に抗ってみたり…最高です！ (2020年10月28日 22時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 哀羅さん» いるだけで色気が溢れていそうですよね！大人な誘惑に私も惑わされたいです！！ (2020年10月27日 14時) (レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雨音 | 作成日時：2020年10月15日 16時
