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道中も色んな花が咲いていた。
この島は不思議な島で、4区画に分かれていて、四季折々の花が一年中楽しめるんだそうだ。
だから今私達がいるのは春の花が咲く場所。
見渡す限り黄色い花は菜の花、反対は一面青。これはネモフィラ。どこもかしこも花だらけで、言葉も出ない程に美しかった。
｢Aちゃん、これは？｣
｢これはルピナス。藤の花みたいで私は好きよ。花言葉はいつも幸せとか、貴方は私の安らぎ。｣
｢ヘェ…じゃあこっちは？｣
｢これはナデシコね。花言葉は純愛。こっちはスイートアリッサム。花束みたいで可愛いわよね。花言葉は優美。｣
｢Aちゃんは本当に詳しいよなー。お、桜？｣
｢ううん。これは桃の花。｣
｢似てるけど違うの？｣
｢同じバラ科だから、似たようなものだけどね。桃の花言葉は私は貴方のとりこ。桜は精神の美。｣
｢花言葉って色々あるんだなー。｣
｢ふふ。勉強してみると面白いのよ？色によっても違ったりするわね。｣
｢おれは覚えられねェなァ。忘れたらまたAちゃんに聞くよ！｣
｢ええ、いつでもどうぞ。｣
桜を見て、夜はライトアップされるらしいから、途中で抜けて来ようと思った。
｢次行くか！あと3つもあるからな！｣
｢ええ！すっごく楽しいわ！｣
｢そりゃ良かった。おれっちも楽しいぜ！！｣
夏の花を見た後、適当にお店に入ってご飯を食べた。
でもなんだか物足りないのは、いつもより美味しいと思わなかったからだろう。
｢私、サッチの作るご飯の方が好きよ。｣
｢そりゃ料理人冥利に尽きるってんだ！嬉しいなァ！｣
素直に喜んでくれて、今度とっておきのデザートを作ってくれるらしい。
本当の事を言っただけなのに、なんだか得しちゃった気分。
秋、冬と見て、帰る頃には日も沈みかけていた。
船に戻ってサッチにお礼を言って別れ、部屋に戻った。
お店へはマルコと行く予定だ。
その前に夜は少し冷えるから着替える事にした。
リブ素材で少し短めの、黒のタイトワンピ。
ヒール高めのショートブーツに黒ストッキングを履いた。
｢おま…それはちょっと…｣
｢え、変？｣
｢いや、似合いすぎるくらいなんだけど…いくら何でもそれは…我が妹ながら色っぽすぎるよい。｣
｢だってちょっと寒いんだもん。ダメ？｣
｢…いいよい。ただ、おれの側にいろ。｣
｢？分かった。｣
よく分からない約束をさせられ、私達は腕を組んで会場の酒場へと向かった。
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ルイ(プロフ) - 哀羅さん» あと、月見草は無言の愛、イベリスは心を惹き付けるとか移り気って意味があって、そこにハルタの心情を込めてみました！ (2020年10月29日 9時) (
レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 月見草、ほのかな恋、イベリス、甘い誘惑なんですね。 (2020年10月29日 6時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 哀羅さん» 可愛いですよね！本当は優しくて良い子なのに不器用な感じを出したかったんですけど...出せてますかね？ぜひ調べてみてください♪ (2020年10月28日 23時) (レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 今からソッコー花言葉調べに行ってまいります！！！ハルたん、可愛すぎ！ひっそり一途で、でも運命に抗ってみたり…最高です！ (2020年10月28日 22時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 哀羅さん» いるだけで色気が溢れていそうですよね！大人な誘惑に私も惑わされたいです！！ (2020年10月27日 14時) (レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨音 | 作成日時：2020年10月15日 16時
