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翌日、マルコが迎えに来るまではシャンクスといた。
どうやら昨日の事は酔って覚えていないらしい。
だから私も何もなかったように振舞った。
｢なァ、これは？｣
彼が指差したのは鎖骨に咲いた桜。
｢加護を授けたの。私の能力。それがあれば、どんな荒波をも越えていけるわ。運が貴方の味方をしてくれるはずよ。｣
｢本当か！？へへっ、Aの印か！｣
｢ちょっと、恥ずかしい言い方しないでよ。消えないのが難点なのは確かだけど。｣
｢消えないのか？なら本当にAの印だな！｣
｢だから恥ずかしいってば…！勝手に着けたのは謝るわ。ごめんね。｣
｢いいよ、嬉しいから。Aとずっと一緒って事だろ？｣
｢もう、シャンクスったら！恥ずかしいって言ってるのに…。｣
｢ははっ、顔真っ赤だ！｣
｢おーい、朝っぱらから何イチャついてんだ？｣
｢へっ？ちが、違いますって！！あっ、ロジャー船長にもお話が！｣
｢ちぇっ、逃げられちゃった。｣
シャンクスの元を離れ、ロジャー船長を連れ出した。
｢なんだァ、改まって。礼ならいらねェぜ。｣
｢ふふ、そう言うと思ってました。だから…貴方にも加護を授けたいんです。｣
｢貴方にも？…ああ、シャンクスの鎖骨にある印はお前の仕業だったか。｣
｢仕業って…。ほんの気持ちですけどね。効果はまちまちです。｣
｢まるで運試しだなァ！｣
｢ならいいですよね？｣
｢強引だな！ま、嫌いじゃねェぜ。じゃ、頼む！｣
｢じゃあ…ちょっと失礼しますね。｣
断ってからシャツのボタンを2つ外すと少し慌てていたけど、左鎖骨に唇を寄せると更に慌てた。
｢お、オイ…！｣
｢…貴方のこれからの人生に、たくさんの幸運と祝福がありますように。ご健勝とご多幸をお祈りします。貴方に、青い鳥の加護を…。｣
そしてもう一度口付けると、淡い光が包み込み、左鎖骨に桜が咲いた。
｢ありがとな。何となく…身体が軽くなった気がするぜ。｣
｢そんなすぐ現れませんよ。これからの航海に、幸多からんことを…。｣
｢お前もな！また会おうぜ。お前はもう娘みたいなもんだからな！｣
｢ありがとうございます。｣
｢Aー！そろそろ行くよい！！｣
遠くからマルコの呼ぶ声がした。
お別れた。
｢また会おうな、A！｣
｢うん、シャンクスも元気でね。｣
そしてシャンクスは額にキスを落とし、あの太陽のような笑顔で手を振り、行ってしまった。
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ルイ(プロフ) - 哀羅さん» あと、月見草は無言の愛、イベリスは心を惹き付けるとか移り気って意味があって、そこにハルタの心情を込めてみました！ (2020年10月29日 9時) (
レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 月見草、ほのかな恋、イベリス、甘い誘惑なんですね。 (2020年10月29日 6時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 哀羅さん» 可愛いですよね！本当は優しくて良い子なのに不器用な感じを出したかったんですけど...出せてますかね？ぜひ調べてみてください♪ (2020年10月28日 23時) (レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 今からソッコー花言葉調べに行ってまいります！！！ハルたん、可愛すぎ！ひっそり一途で、でも運命に抗ってみたり…最高です！ (2020年10月28日 22時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 哀羅さん» いるだけで色気が溢れていそうですよね！大人な誘惑に私も惑わされたいです！！ (2020年10月27日 14時) (レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨音 | 作成日時：2020年10月15日 16時
