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それから暫く何もする気になれなかった。
ただひたすら、お墓の前でぼーっとして過ごしていた。
もうたくさん泣いた。後悔もした。
でも、もう泣かない。
せっかく会いに来てくれて、幸せになれと言ってくれた彼の為にも、私は生きていかなきゃ。
あの日彼がいた場所に咲いた勿忘草は、栞にした。
絶対、忘れない。これから先も愛し続ける。
その気持ちは変わらない。
｢私、決めた。彼のプロポーズ、受けるわ。貴方が嫉妬するくらい幸せになってみせるから。側で見ていて。ずっとずっと、愛してる。この気持ちは変わらないから。今世は無理だったけど、来世は一緒になりましょうね…。｣
彼のお墓にキスをして、背を向け歩き出した時、風が私の髪を撫でていった。
彼は側にいるんだ。そう思って私は笑った。
そしてその足で、赤髪の王の元へ向かった。
｢どうした？何か吹っ切れた顔してるな！｣
｢…貴方のプロポーズ、お受けします。｣
｢本当かっ！？｣
｢貴方と幸せになる。それが彼への供養になると思うから。きっと…ううん、絶対彼の事は忘れられない。でも、貴方を愛すると誓うわ。｣
｢夢じゃないよな！？ありがとう、絶対幸せにする！アイツに負けないくらい愛するから！！！｣
｢ふふ、ありがとう。｣
そして私と赤髪の王は結婚し、子どもも2人授かった。
辛い事は数え切れない程あったけど、本当に幸せな人生だったと思う。
赤髪の王は本当に私を愛し続けてくれたし、私も彼を愛した。
でも心の底にはいつも彼がいた。
彼はいつも笑っていた。
私が死ぬ前、彼は夢に現れた。
幸せになってくれてありがとうって。
でもおれを忘れずにいてくれてありがとうって。
また会おうなって。
私を抱き締めて笑っていた。
赤髪の王と2人の子どもに見守られ、私はその生涯を終えた。
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ルイ(プロフ) - 哀羅さん» あと、月見草は無言の愛、イベリスは心を惹き付けるとか移り気って意味があって、そこにハルタの心情を込めてみました！ (2020年10月29日 9時) (
レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 月見草、ほのかな恋、イベリス、甘い誘惑なんですね。 (2020年10月29日 6時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 哀羅さん» 可愛いですよね！本当は優しくて良い子なのに不器用な感じを出したかったんですけど...出せてますかね？ぜひ調べてみてください♪ (2020年10月28日 23時) (レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 今からソッコー花言葉調べに行ってまいります！！！ハルたん、可愛すぎ！ひっそり一途で、でも運命に抗ってみたり…最高です！ (2020年10月28日 22時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 哀羅さん» いるだけで色気が溢れていそうですよね！大人な誘惑に私も惑わされたいです！！ (2020年10月27日 14時) (レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨音 | 作成日時：2020年10月15日 16時
