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それでも時は過ぎていく。
赤髪の王は私に毎日声を掛けてくれた。
優しくて明るく、仲間思いの彼に私も次第に心を開いていった。
あれから何年か経ったある日、彼は私を皆のお墓の前に呼んだ。
毎日来てるから、そこは色んな花々で溢れていた。
そして季節は春。側には桜が咲いていた。
｢綺麗だな。｣
｢毎日来てるから。綺麗にしていたいのよ。だって皆は私の家族で、大切な人達だから。｣
｢そうだな。…なァ、A。｣
｢なあに？｣
｢おれと結婚してほしい。｣
｢え…？｣
｢これから一生、お前を側で守らせてくれないか？好きなんだ。いや、ずっと昔から、好きだった。愛してる。お前の心にまだアイツがいるのは分かってる。それでもいい。忘れなくても、ずっと好きなままでもいい。それでもいいから…おれの家族になってくれないか？｣
｢それじゃあ貴方が辛いだけじゃない！そんなの嫌よ…。貴方には感謝してる。返せない程の恩もある。でも……少しだけ、考えさせて。｣
｢いつまでも待つさ。Aの決心が出来るまで、ずっと待ってるから。答えはゆっくり出してくれればいい。｣
｢そんなに待てるの？｣
｢いや、本当は今すぐ聞きたいさ。だが今聞いて良い返事が貰えるとは思っていないからな。だから良い返事が貰えるまで待つ。お前を落とす為に、今まで以上に猛アタックするからな！｣
｢ふふ、何それ。｣
｢ははっ！…じゃ、おれは戻るけど、Aはまだここにいるんだろ？｣
｢ええ。じゃあ、また。｣
｢あ、待て。冷えてきたから着とけ。女が身体を冷やしちゃいけないからな。｣
そう言って彼は着ていたコートを脱ぎ、私に羽織らせて城に戻って行った。
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ルイ(プロフ) - 哀羅さん» あと、月見草は無言の愛、イベリスは心を惹き付けるとか移り気って意味があって、そこにハルタの心情を込めてみました！ (2020年10月29日 9時) (
レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 月見草、ほのかな恋、イベリス、甘い誘惑なんですね。 (2020年10月29日 6時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 哀羅さん» 可愛いですよね！本当は優しくて良い子なのに不器用な感じを出したかったんですけど...出せてますかね？ぜひ調べてみてください♪ (2020年10月28日 23時) (レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 今からソッコー花言葉調べに行ってまいります！！！ハルたん、可愛すぎ！ひっそり一途で、でも運命に抗ってみたり…最高です！ (2020年10月28日 22時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 哀羅さん» いるだけで色気が溢れていそうですよね！大人な誘惑に私も惑わされたいです！！ (2020年10月27日 14時) (レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨音 | 作成日時：2020年10月15日 16時
