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＿前世Aside
落とし前をつけるために私達が起こした戦争の結末を知っているのは、私がただ一人生き残ってしまったからだ。
裏切った兵士に捕らえられ、枷を着けられた時に颯爽と現れたその人は、炎のように燃える赤い髪を靡かせていた。
それは王が親しくしていた隣国の王だった。
隣国の王に助けられた私は、彼の力を借り、騎士達の墓を建てた。
他の兵士達の埋葬や家族への連絡も手伝ってくれた。
｢貴方のお陰でこんな立派なお墓を建てられました。心より感謝致します。｣
｢白髭の王にはたくさん世話になったからな。気にするな。それよりお前、これからどうするんだ？｣
行く宛てはあるのかと聞かれたが、そんなものどこにも無い。
ただひたすらここで、皆と…彼と過ごしたかった。
｢行く宛てがないならおれの所に来ないか？白髭の王が治めたこの国を、おれが守っていく。その手伝いをお前にしてほしいんだが…どうだ？｣
｢いいの、ですか？何も守れず、ただ一人生き残ってしまった私に…そんな資格ないです。｣
｢お前なら、この国をしっかり守ってくれる。白髭の王が愛したこの国を。だろ？｣
｢それはもちろん。…私で良ければ、お供させて下さい。｣
｢ああ、当たり前だ！最初からそのつもりだったんだからな！｣
にかっと笑った彼は、まるで太陽みたいに眩しかった。
家族を、そして恋人も一度に失い、暗闇の中にいた私を照らしてくれた、唯一の光だった。
差し出された手を、私は取った。
それからは彼の下で働きながら、毎日お墓へ行って色んな話をした。
今日あった事、今まで言いたかったけど言えなかった事、話したい事はたくさんあった。
でも、返事は返ってこない。
それが辛くて悲しくて切なくて、涙を流した。
毎日泣いても、涙は枯れる事がなかった。
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ルイ(プロフ) - 哀羅さん» あと、月見草は無言の愛、イベリスは心を惹き付けるとか移り気って意味があって、そこにハルタの心情を込めてみました！ (2020年10月29日 9時) (
レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 月見草、ほのかな恋、イベリス、甘い誘惑なんですね。 (2020年10月29日 6時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 哀羅さん» 可愛いですよね！本当は優しくて良い子なのに不器用な感じを出したかったんですけど...出せてますかね？ぜひ調べてみてください♪ (2020年10月28日 23時) (レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 今からソッコー花言葉調べに行ってまいります！！！ハルたん、可愛すぎ！ひっそり一途で、でも運命に抗ってみたり…最高です！ (2020年10月28日 22時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 哀羅さん» いるだけで色気が溢れていそうですよね！大人な誘惑に私も惑わされたいです！！ (2020年10月27日 14時) (レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨音 | 作成日時：2020年10月15日 16時
