【HQ‼︎】コート上の王様は私にとっての王子様【影山飛雄】

｡.✽･26.充実（及川side ページ27

狂犬ちゃんを入れたことで俺たちのチームは明らかに変わった。




それがプラスになったかマイナスになったか。


それは考え方次第だろう。



少なからずあまりよく思っていないやつもいる。
…例えば矢巾とか矢巾とか矢巾とか。



でも狂犬ちゃんは上手いからな〜。











それでも。


「これで一勝一敗だ チョーシに乗んじゃねーぞ」





マイナスになったから負けたんじゃない。


プラスになったのに烏野のプラスはもっとデカかった。

超えてきたってことだ。



そうだと思いたい。





そうだと言ってくれ。





だから＿＿＿＿＿









勝てよ。烏野。


白鳥沢に。






「カラスは群れで大きな白鷲さえ殺すかもね」

可能性はある。




ぶっちゃけ言えばどっちも腹立つけど。



俺らが勝つつもりだったし。


でも…



これみていれば冷静にはなれちゃうね。



だからこそ現実が見えて寂しいよ。…Aちゃんは全然悪くないんだけど。



「とっ、るくん、す、ませっ」

ちょっと可愛い…笑



「うん、俺も、悔しいよ。そして寂しいよ。」
泣きじゃくるAちゃんの頭を優しく撫でながら呟いた。



ああ、




終わり、なんだな。





終わりが来ることに驚く。



あの時。入学してからの3年間。




色々あったことを考えると、意外と長かったのかもしれない。


充実した時間は早く過ぎるって言うけど俺は充実してるからゆっくり感じると思う。



Aちゃんはもちろんだけど、岩ちゃんのおかげでもあるよね。



こんなこと普段はぜーったい言ってやんないケドっ

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