【HQ‼︎】コート上の王様は私にとっての王子様【影山飛雄】

｡.✽･8.馬鹿（月島side ページ9

『…応援、してるよ。＿＿＿ここだけの話、青城よりも』


あれは本音だろう。






なんでだろうね。





人間ってすぐに嘘ついて。





つきたいわけじゃないけど素直になれなくて。






すれ違って、お互い辛い未来を描く。




影山とあの人絶対両思いなのにね。












「え”。なにしてんの。怖いんだけど」


次の日。部活は一応オフだったので帰ろうとしたら校門に例のあの人がいた。


会いたかったんだ？影山に。




「あっ、こ、こんにちは！えっと…スパイとかじゃなくてね笑」

彼女は苦しそうに笑う。


辛いんじゃん。




「……」

僕が黙って見下ろしているとボソッと言った。


「見苦しいね、私。君には嘘なんていらないね。とび…影山に会いたかったの」


飛雄って言おうとしたんだろう。
口をギュッと結んで影山と言い直したようだけど。




「そうですネ。…はぁ、どうせ今日、オフ日だって知って自主練の人しかいないから人少ないんじゃ…？って思ってた？残念。バレー馬鹿だらけだから僕以外みんないるよ。」


すると下唇を噛みながらも笑う君


「すっごい図星なんですけど…っ、、、もういいや。馬鹿らしい。君、名前は？」


どうでも良くは無いデショ。



無理してんの丸わかり。


「月島蛍。」

「月島くんかー。私羽瀬川A。ちなみに言っとくと長谷川じゃないから。」

あー、似合ってるな。
印象そのまんまだ。



「影山Aもあうネ」

嫌味っぽく言ってみた。




「っ。終わりにしよぉっと！」

思った反応と違う。
もっと僕を責めるかと思ったのに。





羽瀬川さんは僕にギリギリ見える角度でスマホをいじって見せる。



止まったのは




影山とのツーショットだった。




すっごく嬉しそうな2人の顔。






影山ってこんな風にも笑えるのか。









＿＿＿＿＿その写真の日付が12月22日だったことにその時僕はまだ気づいていなかった

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