【HQ‼︎】コート上の王様は私にとっての王子様【影山飛雄】

｡.✽･15.後悔（影山side ページ16

気まずい。


それだけがAをおかしくしてしまってる。
俺のせいだと思っていた。




でも…今Aは確実に他の悩みがあるようだ。

話しかけてやりたいが、拒否されたらどうし……

「おい、」

「あ、えっと〜黒尾さんでしたよね、。音駒高校の…」

「ああ。青城のマネだよな？」

「はい、そうです！どうしましたか！？」
黒尾さんに話しかけられているA。


「うーん、上手く言えないんだけどさ、大丈夫？」



…なんか先をこされた気分。

俺しか、気付いていないと思っていたのに。

「えっ？」
Aはとぼける。


「なんかさ、君と及川を中心にギクシャクしてるだろ。で、それがちょーっと仕事とかさ試合にも影響してんのよ。だから大丈夫か心配になっただけなんだけど、、、あーここで話すのもだしちょっと行こうよ」

「はい。」


盗み聞きは良くない。
でも俺の中にはここで戻るという判断はなかった。





「で、？」

「…鋭いですね。さすが音駒。大したことは無いんです。私が悪いだけ。ただ、、、告白されただけなんですよ？本当にそれだけです。」

「あー想像通りなんだけど、くっそ的中w及川に告られたっつーことか。」


お、及川さん、に？

「…どうすれば、いいんでしょうか。」

「俺に聞かれてもなあ。なあ、影山？いるんだろ。お前からなんか言ったれよ」



えっ…、いや、気づいてたんスか！？

ってか…そうか。
黒尾さんは俺が元カレであることを知らない。



「と、飛、影山。い、いたんだ？」

「わ、悪い…」

「俺はハッピーエンドーならいいと思うけどそんな簡単にはいかねえからな。」

黒尾さんはそう言って行こうとする。






「あ、呼び出して悪かったな！じゃあ明日。」

最後に振り返って言った時の顔は______まるで俺らのことを知っているようだった。

｡.✽･16.本音→←｡.✽･14.再度

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