今日:12 hit、昨日:3 hit、合計:72,437 hit
小｜中｜大
31 ページ31
・
電車に揺られて最寄駅に着き、チーノくんと手を繋いで話しをしながら歩いているとあっという間に私の家に辿り着いてしまった。
「ここだよ、私の家」
ci「えっ、もうAの家に着いたん？！」
チーノくんも早く感じたのか、どこか物足りなさそうな表情をしていた。
「ねぇ、チーノくん。もう少しだけ話そうか」
「うん！俺もAともうちょっと一緒に居たい」とチーノくんは嬉しそうに返事をしてくれた。
「寒いから立ち話もなんだし、上がってく？」
ci「ええの！？」
チーノくんが勢い良く顔を上げた。
「別に構わないけど…？」
ci「じゃあ、ちょっとだけお邪魔する！」
私は玄関のドアの鍵を開けると、廊下の電気をつけた。
「どうぞ」
私が入るように促すと、「お邪魔します…」と遠慮がちに言いながらおそるおそるチーノくんが私の家に足を踏み入れる。
「チーノくん、ソファに座って待ってて。今からコーヒー淹れるから」
「コーヒー好きやなぁ」とチーノくんが笑う。
嗜好品の中では、ついコーヒーを飲んでしまいがちだ。
「チーノくん、砂糖とミルクはどうする？」
コーヒーメーカーでドリップしたコーヒーをカップに淹れると、どことなくソワソワしながらソファで座って待っているチーノくんにコーヒーカップを渡す。
ci「ありがとう、俺もブラックのままでええよ〜」
チーノくんはブラックでも大丈夫なのかと感心しながら、私もブラックコーヒーに口をつけた。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 947人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
