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披露宴が無事に終わると、一度お開きの流れとなった。
任意参加の二次会もあるようだけど、私はあいにく夜勤の仕事が控えているので披露宴までの参加にしていた。
mb「A、二次会行かないの？」
「うん、今日は夜勤の仕事があって」
「そっかぁ、残念。またご飯でも行こうね」と友人と別れた。
引き出物とブーケの入った袋を持って、コートを羽織り会場を後にしようとする。
季節は冬になり、すっかり寒くなっていた。
雪は降っていないけれど、冬にこの格好は寒すぎる。
「あの、すみません！」と誰かに呼び止められる。
声のする方を振り向けば、先ほど私に視線を送っていたチーノくんの姿があった。
ci「急に呼び止めちゃって、すみません！」
「…っ！いえ、どうかされましたか？」
私はチーノくんに対して、とっさに初対面のフリをしてしまった。
どうせ、私のことなんて憶えていないだろう。
私がチーノくんにそう尋ねると、「えっと…そのですね…」と、彼は言いづらそうにしどろもどろになる。
ci「俺、貴女のこと好きになっちゃったみたいなんです！」
思わず私は、「はい？？？？？」と間抜けな声で聞き返してしまった。
私、貴方に一度振られているんですが？
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