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ci「Aさん、マフラーありがとうございました。お詫びに新しいの買って返しますね」
「わざわざ新しいのを買わなくても…。そのまま返して貰って大丈夫ですよ」
チーノくんは申し訳なさそうに丁寧に畳んだマフラーを私に返してくれた。
ci「さっき言いそびれちゃったんですけど、Aさんは私服も似合いますね」
「千野さん…ありがとうございます」
何日もかけて悩んで決めた服をチーノくんに褒められると、やっぱり嬉しい。
私はコートを羽織ると、チーノくんに返して貰ったマフラーを巻いた。
マフラーからふわりとチーノくんの清潔感のある香りが微かにした。
カフェを出ると、チーノくんが前もってランチの予約をしてくれていたお店まで連れて行ってくれた。
そのお店は料理の盛り付けがとても印象的で、味も美味しいとSNSで賞賛されているお店の一つだ。
私も気になっていたけれど、行くタイミングをことごとく逃し続けていた。
ci「Aさん、この店って来たことあります？」
「このお店気になっていたんですけど、なかなか行く機会がなくって…」
ci「それなら良かったです！」
チーノくんは嬉しそうにお店のドアを開けると、「どうぞ〜」と私に先にお店に入るように促してくれた。
「ありがとうございます」と私はチーノくんにお礼を伝えてから、私はお店に入った。
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