【d!】雨上がり、晴天なり。【rbr】【完結】 (ページ17)

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家主のロボロくんがいなくなると、私は会社に電話を掛けた。

電話を取った電話交換手の人に自分の部署に繋いでもらうと、鬱さんが電話口に出て来てくれた。

ut『もしもしー？Aちゃん、鬱やで』

「鬱さん、お疲れ様です。昨日はご迷惑をお掛けしました」

ut『ええよええよ。今日、有休取るやろ？昨日は酷い顔やったし、ゆっくり休んどき。シャオちゃんにも伝えとくし』

「重ね重ね、すみません！」

ut『ほな、また明日な〜』

鬱さんとの電話が切れると、私は再びベッドにダイブした。

再び目が覚めると時間はお昼を過ぎていた。

たくさん眠れたおかげか、朝より二日酔いはマシになっていた。

シャワーを浴びようと思い、脱衣所で服を脱ごうと思うとブラウスのボタンが掛け違っていることに気が付いた。

「えっ、あれ？もしかして脱いだ…！？」

今朝のロボロくんの反応からすると、ロボロくんの前で服を脱ぎ出したのではないだろうか。

このボタンを掛け違いにしたのは、ロボロくんではないことを願いたい。

私は冷蔵庫の中にある物を拝借して、簡単にお昼ご飯を済ませた。

折角の休みを貰ったけれど何もしないのは、流石に申し訳ないと思って家の掃除を始めた。

掃除を終えて手持ち無沙汰になってしまったので不動産会社で次の物件を探しに行って、ついでにスーパーに寄って夕飯でも作ろう。

迷惑を掛けまくっている、ロボロくんにお詫びしなくてはならない。

私は身支度を整えると家を飛び出した。

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