【d!】雨上がり、晴天なり。【rbr】【完結】 (ページ12)

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rbr視点

会社の始業時間の前にAから、「夕飯は外で食べてくる！」と連絡が来た。

会社の誰かが、見兼ねて誘ってくれたんやろうな。

そういえば、おばさんとおじさんはAの事情を知ってるんやろうか。
またそれとなく、Aに聞いてみよか。

俺はAに返事を返すと、スマホをズボンのポケットに突っ込んだ。

22時になってもAが帰ってくる様子が無いから、念のために酔い潰れてへんかの確認を兼ねて電話を掛けてみた。

『もしもしー？ろぼろくん？』

rbr「A、飲み過ぎてへんか？」

『うん、だいじょーぶだよ』

案の定Aの呂律は、いつもより回ってへんかった。

rbr「あ、これあかんやつやな。A、一緒におる人に代わってくれへんか？」

『わかったー』とAの声が遠くなって行く。

sha『もしもし？』

Aの代わりに出たのは、妙に聞き覚えのある声やった。

rbr「Aの幼馴染の天乃ですー。…ってその声シャオロンか？」

そういえば、Aと同じ部署にシャオロンおったな。

sha『すまんな、ロボロ。事情は聞いてたんやけど、Aを家まで送るに送れんくて難儀してたところやったんや』

rbr「店の地図送ってくれ、今から迎えに行くし」

sha『よろしく頼むわ』

通話を終了させると、すぐにシャオロンから店の地図が送られて来た。

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