嘘だろ ページ45
玲於side
鼻に当たる、彼女の頬
熱くて柔らかい唇
ゆっくり離れて、至近距離で目が合う
「‥‥‥」
ねえ、君も俺と同じ気持ちなの？
行かないでってそういうことだよね？
驚いて、恥ずかしそうで
でもその瞳が俺を求めてる。
‥同じ気持ち、だよね
もう一度唇に触れようと顔を近づけた
でも
触れたのは唇じゃなくて、俺を遮る手
「‥‥あの」
真っ赤な顔、アルコールのせいじゃないってわかる
でもハの字に曲がった眉毛
困った顔して俺のことをじっと見つめる
「‥ダメ」
玲於「‥なんで」
なんでとか言っときながら、頭ではわかってる
だって俺告白もなんもしてない。
普通こーゆーの、好きだよって伝えて
相手の気持ち確かめてからするものだけど
でもAちゃんと俺の間に通じた何か
それに名前をつけるとしたら、ひとつしかない。
もう抗えない
玲於「‥嫌だった？」
少し固まってから首を横に振る
ああ、気持ち伝えるなら多分今だ。
伝えて、それで俺の仕事のことも打ち明けて
それでも一緒にいてくれるか聞いて
それで断られたら‥‥
どうすっかな
玲於「‥あのさ、Aちゃん」
「‥‥いろんな子にしてるの？こうやって」
唇を噛んで、今にも泣き出しそうになってる姿に困惑する
「‥見ちゃったんです」
見た？
見たって何を？
「クラブでもしてた」
玲於「‥‥え？」
「綺麗な人と」
その瞬間、思考が一気にギアをかけて回り出す
あのクラブに行った夜
俺の隣にきたあの女の子
そこで起きた出来事
見てた？Aちゃんが？
じゃあ正面玄関で見たあの姿は見間違えじゃなかった？
‥嘘だろ
なんだよ、それ
あんなの俺が望んだことじゃないのに
「‥‥偶然だったんです。ごめんなさい」
玲於「‥‥」
なんて言えばいいのかわかんねえ
意味のないことだったって伝えたら、信じてくれる？
いや今のこの状況でそんなこと
Aちゃんからしたらただの言い訳にしか聞こえない
固まってる俺に
もうこんな時間ですねって立ち上がった彼女
玲於「ごめん」
今はそれしか言うことが思いつかなくて
変な空気になってしまったまま、そろそろお開きにしましょうって見送られる。
その間もずっと
どこか切なそうなAちゃんに、俺は何も言えなかった。
・
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あすか(プロフ) - 私はGENE隼くん推しなので隼もっと頑張れ〜て思いながら玲於くんにキュンキュンしてます笑笑 (2月7日 1時) (
レス) id: 9548bf3dbb (このIDを非表示/違反報告)
Room108(プロフ) - ごんごんさん» 記念すべき初コメントありがとうございます。これからどうなっていくのか‥楽しみにしていてください！^ ^ (2月5日 17時) (レス) id: 784322fd7f (このIDを非表示/違反報告)
ごんごん(プロフ) - 初コメ失礼します！今日初めて読み始めてもう一気読みしちゃいました笑まさか隼くんと玲於くんのお相手一緒だとは！もう話の展開気になりすぎます笑楽しみに待っています！ (2月3日 23時) (レス) @page28 id: 6808294a30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Room108 | 作成日時：2024年1月23日 21時
