あますぎる ページ41
Aside
してよ、期待
佐野さん、そう言って私の顔をチラッと見る。
期待、していいの？
それって、どういう意味？
「‥‥冗談ですか？」
玲於「冗談に聞こえた？」
「えっと‥」
玲於「相当信用ねーじゃんおれ笑」
あのいたずらな笑顔で笑って
ご馳走様でしたって、もう完食してることに気づく。
「食べるの早いですね」
玲於「だって腹減ってたし美味すぎて」
「わたしお皿洗うのでソファ座っててください！」
玲於「手伝うよ」
「大丈夫です、ほんとすぐ終わるので」
玲於「そ？ありがと」
お酒の缶片手にソファに移動する佐野さん
テレビ付けて、クッション抱えて
お酒そんなに強くないのか既に顔が少し赤くなってて
‥‥かわいすぎる
きっとさっきの発言も、お酒が言わせたに違いない
深い意味なんて多分ない
‥期待、しちゃダメ。
ドキドキしてる心の中を
お皿を洗いながら落ち着かせた
玲於「なんか映画見ない？」
「いいですね、佐野さんチョイスしてください」
玲於「じゃあ見たことないやつテキトーに選ぶわ」
「アイス食べますか？」
玲於「たべるー」
冷凍庫からさっき彼が買って来てくれたアイスを取り出して、私もソファに腰掛ける
玲於「その新しいやつうまそうじゃね？」
わざと人ひとり分あけて座ったのに
私の方に距離を寄せて座り直して、肩と肩がくっつく
抗おうとしても、佐野さんは
いとも簡単にその距離を縮めてしまう。
「佐野さんこれどうぞ」
彼は新作のアイス
私は、彼が覚えて買って来てくれたこのチョコアイス
玲於「‥うわ、これうまいわ」
「え、気になる」
流れる映画のオープニングを見ながらアイスタイム
幸せすぎる、どうしよう
佐野さんと一緒に住んだら毎日こんな感じなのかな‥
仕事の疲れも忘れて、そんな妄想してることバレないようにアイスを黙々と食べる。
玲於「ん」
佐野さんが食べてるアイス
スプーンで一口すくって私の口の前に差し出して
‥‥あーんってこと？
「‥‥‥」
玲於「ほーら、はやく」
差し出されたアイスに、口を開けて
ああもう、恥ずかしすぎて目見れない
玲於「どう？うまくね？」
「‥‥あまいです」
味なんて、わからないよ。
佐野さんの視線
甘すぎる時間
アイスよりも先に私が溶けてしまいそうだった。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 140人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あすか(プロフ) - 私はGENE隼くん推しなので隼もっと頑張れ〜て思いながら玲於くんにキュンキュンしてます笑笑 (2月7日 1時) (
レス) id: 9548bf3dbb (このIDを非表示/違反報告)
Room108(プロフ) - ごんごんさん» 記念すべき初コメントありがとうございます。これからどうなっていくのか‥楽しみにしていてください！^ ^ (2月5日 17時) (レス) id: 784322fd7f (このIDを非表示/違反報告)
ごんごん(プロフ) - 初コメ失礼します！今日初めて読み始めてもう一気読みしちゃいました笑まさか隼くんと玲於くんのお相手一緒だとは！もう話の展開気になりすぎます笑楽しみに待っています！ (2月3日 23時) (レス) @page28 id: 6808294a30 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Room108 | 作成日時：2024年1月23日 21時
