はじまり ページ38
Aside
ダメじゃない
ダメなわけない
でも、そんなこと言われたら
また期待してしまう。
玲於「‥次、いつ空いてる？」
「えっと、平日は仕事終わりなら」
玲於「水曜は？」
「‥空いてます」
玲於「じゃあつぎその日で」
「家で、ですか？」
玲於「‥だとありがたいっす」
つーかどうせ一緒のマンション帰るし
ゆっくりできるし、って。
まあ確かにそれはそうだけど
誰かに見られたくないのかな
なんて深読みしちゃって
いけないいけない、そういうのウザいよね。
「じゃあ私ご飯作ります」
‥ハンバーガーご馳走になっちゃったし。
玲於「マジ？」
「きゅうりとブロッコリーは出さないので安心してください」
玲於「Aちゃんが作るならニッコニコで食うけどね」
「‥じゃあサラダにいっぱい入れよっと」
玲於「え、ちょいまって冗談だから」
「そんなに嫌いなんですか笑」
急に焦る佐野さんがおもしろくて、可愛くて
笑う私をみて佐野さんも笑った。
ふたりソファに並んで
笑うたびに、肩と肩がたまにぶつかる
こんな時間がずっと続いて欲しいな。
佐野さんが私といないときに誰といたって、もういい。
私が好きなのは、この空間で私だけに笑いかけてくれる彼だから。
自分のものにしたいなんて思わない
独り占めできるなんて思ってない
佐野さんとこうして一緒にいれるだけで、うれしい。
玲於「なんかよかったわ、元気になったみたいで」
「‥ご馳走様でした」
元気無くしてたの、佐野さんのせいだけど
でも代わりに笑わせてくれたから
なんかもういいや。
食べ終わったし、一息ついて
じゃあそろそろって立ち上がる。
玲於「え、帰んの？」
「そういう空気かなと‥」
佐野さん、この後予定あるかもなんて思ったし
玄関に買ったものおいたまま出てきちゃったし。
玲於「やなんだけど」
「え？」
玲於「‥‥まだいてほしい」
私の腕を優しく引っ張って
またソファに座らせる
「‥‥帰っちゃだめってことですか？」
玲於「うん、ダメ」
伏せ目がちに小さくそう言って
私の腕に触れてる佐野さんの手が、彼の温度を伝える
心臓がまたバクバクいって
もう、彼しか目に入らない。
わたし本当に
佐野さんのこと、好きになっちゃったんだ。
・
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あすか(プロフ) - 私はGENE隼くん推しなので隼もっと頑張れ〜て思いながら玲於くんにキュンキュンしてます笑笑 (2月7日 1時) (
レス) id: 9548bf3dbb (このIDを非表示/違反報告)
Room108(プロフ) - ごんごんさん» 記念すべき初コメントありがとうございます。これからどうなっていくのか‥楽しみにしていてください！^ ^ (2月5日 17時) (レス) id: 784322fd7f (このIDを非表示/違反報告)
ごんごん(プロフ) - 初コメ失礼します！今日初めて読み始めてもう一気読みしちゃいました笑まさか隼くんと玲於くんのお相手一緒だとは！もう話の展開気になりすぎます笑楽しみに待っています！ (2月3日 23時) (レス) @page28 id: 6808294a30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Room108 | 作成日時：2024年1月23日 21時
