検索窓
今日:64 hit、昨日:52 hit、合計:20,279 hit

答えなんて ページ36

Aside










玲於「どしたの?」
 







駆け寄って来る彼




心臓がバクバクいってる。




目、見れない‥







「‥服、返したくて」


玲於「あ、そうだったわ。ありがとう」




袋を手渡す



少し触れた佐野さんの手、あったかい。
 




「ありがとうは私の方で‥」


玲於「どっか行ってたの?」


「買い物行って帰ってきたとこ‥です」


玲於「今日、休み?」


「‥‥はい」






やばい



いざ目の前にすると

昨日のあの光景、思い出してしまう。





ふんわり鼻をかすめる佐野さんの香水の香り

そうだ、こんな匂いだった。





心地良くて、なんだか久しぶりで





玲於「Aちゃん?」


「‥はい」














玲於「‥‥なんで泣きそうなの」











そう言われてはじめて
自分の視界が滲んでいることに気がつく。



‥なにこれ、どうして?






顔を上げると
心配そうに私の顔を見つめてる佐野さん







会えてうれしい




うれしいはずなのに、嫌になるくらい
胸が苦しい。






昨日、あのあと
あの女の人と一緒に過ごしたのかな

 


私が見てたなんて、思いもしないんだろうな








玲於「え、ちょっとマジでどうした?体調悪い?」


「えっと、‥ごめんなさい」


玲於「腹減ってる?飯食った?」


「‥‥たべてない」





お腹なんて、空いてないよ

 





玲於「一緒に食お、これ」





そう言って、手に持った袋を私に見せる
 





鍵を開けて玄関のドア、開いて




玲於「入って」



私の顔を伺う彼。










‥ねえ、いいの?私

入っちゃったら、もう戻れなくなっちゃうよ?

 




自分にそう問いかける












その答えが出るよりも前に


勝手に前へと踏み出した私の足









自分の気持ち

確かめるなんて、嘘だ。



出てくれなかったらもう考えるのやめる、なんて

できないはずなのに。








‥‥バカだ私






答えなんて、もうとっくに出ていた。





ダメじゃない→←出なかったら



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (49 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
140人がお気に入り
設定タグ:佐野玲於 , GENERATIONS   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あすか(プロフ) - 私はGENE隼くん推しなので隼もっと頑張れ〜て思いながら玲於くんにキュンキュンしてます笑笑 (2月7日 1時) (レス) id: 9548bf3dbb (このIDを非表示/違反報告)
Room108(プロフ) - ごんごんさん» 記念すべき初コメントありがとうございます。これからどうなっていくのか‥楽しみにしていてください!^ ^ (2月5日 17時) (レス) id: 784322fd7f (このIDを非表示/違反報告)
ごんごん(プロフ) - 初コメ失礼します!今日初めて読み始めてもう一気読みしちゃいました笑まさか隼くんと玲於くんのお相手一緒だとは!もう話の展開気になりすぎます笑楽しみに待っています! (2月3日 23時) (レス) @page28 id: 6808294a30 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Room108 | 作成日時:2024年1月23日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。