気になるあのコ【佐野玲於】

クラブ ページ30

玲於side






暗い店内に蛍光色のライトがレーザーのごとく眩しく光って、重低音が鳴り響く。



VIPのボックス席に通されると次々に運ばれてくるボトル



もう結構酔い回ってるし飲む気分じゃないけど
友達たちも合流して、久しぶりじゃんって楽しい時間



ワイワイ盛り上がってるから、流れで乾杯して酒を流し込む。











「可愛い女の子捕まえて来ようか？」



男しかいないのもなんだからって
仲良い友達の1人が声を張り上げた




メンディー「頼みますわ！」


亜嵐「来るなら口硬い子でお願いしたい」






え、今日はそういうのじゃないと思ってた。


だるいからいいって言いたいところだけど
メンさんも亜嵐くんも結構乗り気。


そんな2人にオッケーって言ってフロアに出て行く友達






隼「俺はちょっとトイレがてらオーナーに挨拶して来る」




隼が席を立ってしばらくすると
友達が女の子を数人を連れて戻って来た。





「ジェネの人だあ〜！」

「やばーい！」




キャーキャー言いながらソファに座るその子たち。





うわー、また随分と派手なの連れて来たな




メンさんとかもう隣に座った子と連絡先交換してるし
亜嵐くんも名前は？いくつ？なんて聞いて楽しそう


俺はめんどいから、適当に会釈してスマホを開く。














「隣、いいかな？」



暗くてよく見えないけど
女の子の1人がそう言って俺の隣に腰掛けた。

　


玲於「‥うっす」






モデル？インスタの子？

冬なのに露出の多い服




キツめの香水が鼻を突き抜ける


だいぶ酔い回ってるから頭痛え、この匂い。





なんかどっかで嗅いだことあるなこの香水






どこだっけ。


　




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