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乃奈 ページ27

Aside





乃奈「で、その可愛い安売り男は誰のことですか」


「なんか悪い人みたいに言わないでよ」


乃奈「知らないんですけど!わたし!」




もうだいぶ酔っちゃってるなあ‥




確かに乃奈に佐野さんの話題出したことなかった。


いや、誰にも話したことなんてない。







「‥‥向かいの部屋の人なの」









そこから
洗いざらい話してください!ってお得意の事情聴取が始まって




彼とエレベーターに乗り合わせて初めて話したときのこと

コンビニで会って一緒に帰ったこと

シャワーが壊れて助けてもらったこと

一緒にご飯を食べたこと

会えたのに恥ずかしくて、変な感じになっちゃったこと



そんな彼のことが気になってしまっていること、全部話した






話し終えるころには、私たちのグラスの中身は空っぽになってお店にたくさんいた人も気づいたら数人しかいなくなっていた。











乃奈「‥何なんですかそのドラマみたいな展開は」


「‥‥」


乃奈「そりゃあスマホの彼も入る隙ないわ‥」


「だからその人はちがうってば」


乃奈「その佐野さんって人、多分沼男ですね」


「‥やはり」





もう既に片足突っ込んでるもん





乃奈「Aさんもついに彼氏か〜」


「気が早すぎない?」


乃奈「こうやって飲みに行くのも減るのかなあ」



あ、話聞いてないなこの子



「本当に良くしてくれてるだけだから」




本当、それだけ。






乃奈「でも私嬉しいです。Aさん、たくさん傷ついてきたから」




それまで怒ったりふざけたりだったのに
感慨深そうにそんなこと言うからちょっと胸がキュっとなる



‥ハタチで出会って2年付き合った元彼

会いたくて、初めてわがままな気持ちを我慢できずに
彼の部屋に連絡もしないで行ったら
大好きだったその人は、知らない女の人といた。


怒ることもできずにその場から逃げるように走って
子供みたいに泣きじゃくった私の背中を
乃奈がたくさんさすってくれたの




「ありがとう」


乃奈「もう、私の彼氏探しに付き合ってもらいますから」


「私もいないけど」


乃奈「もうできたも同然ですって」


「いやいや」


乃奈「じゃ、行きますよ」



何かを決心したようにお会計お願いしますって立ち上がる。

行くって、どこへ?



「帰るんだよね?」


乃奈「クラブ行くに決まってるじゃないですか」


「え?」


乃奈「華金を無駄にはできません!」




今から?!




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設定タグ:佐野玲於 , GENERATIONS   
作品ジャンル:恋愛
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あすか(プロフ) - 私はGENE隼くん推しなので隼もっと頑張れ〜て思いながら玲於くんにキュンキュンしてます笑笑 (2月7日 1時) (レス) id: 9548bf3dbb (このIDを非表示/違反報告)
Room108(プロフ) - ごんごんさん» 記念すべき初コメントありがとうございます。これからどうなっていくのか‥楽しみにしていてください!^ ^ (2月5日 17時) (レス) id: 784322fd7f (このIDを非表示/違反報告)
ごんごん(プロフ) - 初コメ失礼します!今日初めて読み始めてもう一気読みしちゃいました笑まさか隼くんと玲於くんのお相手一緒だとは!もう話の展開気になりすぎます笑楽しみに待っています! (2月3日 23時) (レス) @page28 id: 6808294a30 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Room108 | 作成日時:2024年1月23日 21時

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