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慎重に ページ11

玲於side






小走りでエントランスに入って
また小走りでエレベーターのボタンを押しに行く後ろ姿。





玲於「アイス食べたすぎじゃん」


「アイスを美味しく食べるために早くお風呂に浸かりたいんです!」




あ、ちょっとムキになった。





玲於「そんな急がなくてもお風呂もアイスも逃げませんよお姉さん」


「私が早く迎えに行きたいんです」


玲於「それは謎理論すぎ」








エレベーターのドアが開いて2人で乗り込む。












「‥何階ですか?」






玲於「え?」




何階って、8階でしょ

さも当たり前かのように聞いてくるから困惑して思考が停止









「ふふ、冗談です」





一瞬戸惑った俺を悪戯っぽく笑って8のボタンを押すAちゃん





「こないだ佐野さんボケたのに、私何も反応しなかったから。つまらないやつだと思われちゃったってその後反省したんです」


玲於「‥‥何言ってんのかと思った」


「ほら!急に言われたらわからないですもん。私朝低血圧で頭全然回ってないのに」





もー、って口を尖らして
睨みをきかせてくるけどむしろ可愛くなっちゃってて





玲於「ふっ、笑」




思わず口が緩んで吹き出す。








と同時に8階ですって開いたドア





今の俺、ニヤニヤ抑えられてなくて
自分でもキモい顔してるのわかるから
見られないように彼女よりも一歩先にエレベーターから出る。







「絶対バカにしてますよね」


玲於「してないしてない笑」


「私が歳下ってわかってから明らかになめてますもん」


玲於「いや、ほんとに笑 なんつーか可愛くて」








あ、やべ

口滑った









「‥‥かわいくないです」




自分でもびっくりするくらいの
純度100パーで出た可愛い、にAちゃん明らか困惑してる


‥‥いや、照れてる?






初めて会ったときのツンとした彼女はもういなくて
この数十分の間にまた新しい顔を知ってしまった。





「えっと、じゃあ‥おやすみなさい」


玲於「お疲れっす」




部屋の前に着くと
目も合わせずに部屋に入って行ってしまった。





まだ全然、会ってもないし知らないことだらけだけど

出会ったばかりの俺らの間に、縮まった距離は確かにあって




なんか、さ


うん、よくわかんねえけど





‥‥これは、慎重にならないとダメなやつだ





コンビニの袋からアイスを取り出して




その日は食べずに

冷蔵庫の奥の方にしまった。








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設定タグ:佐野玲於 , GENERATIONS   
作品ジャンル:恋愛
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あすか(プロフ) - 私はGENE隼くん推しなので隼もっと頑張れ〜て思いながら玲於くんにキュンキュンしてます笑笑 (2月7日 1時) (レス) id: 9548bf3dbb (このIDを非表示/違反報告)
Room108(プロフ) - ごんごんさん» 記念すべき初コメントありがとうございます。これからどうなっていくのか‥楽しみにしていてください!^ ^ (2月5日 17時) (レス) id: 784322fd7f (このIDを非表示/違反報告)
ごんごん(プロフ) - 初コメ失礼します!今日初めて読み始めてもう一気読みしちゃいました笑まさか隼くんと玲於くんのお相手一緒だとは!もう話の展開気になりすぎます笑楽しみに待っています! (2月3日 23時) (レス) @page28 id: 6808294a30 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Room108 | 作成日時:2024年1月23日 21時

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