特別編4-4. ページ10
Side あべちゃん
卒業論文を必死に書いていたら、あっという間に卒業していた。
目黒は卒業しないでとか何とか喚いていた気がするけど、俺は4月に向けて期待感でいっぱいだった。
直感で、入りますなんて言ってしまったけど、結果的には大正解だった思っている。
新しい環境に、こんなに胸が踊ることなんて1度もなかったから。
4月になり、入社してしまえば毎日はびっくりするくらい早く過ぎていった。
仕事はもちろん、今までこんな恵まれた環境は無かったと言いきれる。
毎日が充実していて、楽しくて、勉強になることばっかりだった。
実は俺が配属された所に、翔太が居てさ(笑)
1個上なのに全然頼りにならないの。
でも、翔太の周りにはいつも人がいて。すごい人だなって思ってた。
翔「ねぇあべちゃん、これわかんない」
「ええ？またですか？……ってこれ、足し算するだけじゃ……」
翔「あれ、そうだったっけ？……ほんとだ」
まぁ、愉快な(？)先輩が居たからか、こんな軽口叩けるようにもなった。
面接の時に話に聞いた社長の息子さんとも、結構すぐ会うことが出来た。
深「君が阿部くん？
……ごめんね、うちのじいちゃんが変な質問して……あの質問鉄板でさぁ」
「ふふ、確かに驚いたけど……でも、その質問をしてくれた社長には、感謝しかないです」
深「……阿部くんってすげぇ良い奴だ。
……よし！今日から友達ね！連絡先交換しよ？ほらほら、携帯携帯！」
翔「いや、お前距離感バカかよ」
その時に、ふっかがシェアハウスしてることや、そこに翔太はじめ大学の頃の仲良し4人で住んでることを聞いた。
それ以降、彼が本社に来た時は仲良く話すようになった。
段々と仕事にもなれてきた6月のある日。
翔「ねぇ、阿部。今日うちに飯食いに来ない？」
「翔太さんの家……って、シェアハウスなんじゃないんですか？」
翔「そうそう。ふっかが阿部に会いたいってうるさくてさぁ。
そしたら同居人の奴らも、会いたい会わせろ連れて来いって……」
「…迷惑じゃないなら、行きたいです」
翔「まじ！？よっしゃ！じゃあお前、今日残業にならないようにしろよ？」
「……どちらかと言えば、残業疑惑は翔太さんですよ。
ほら、ここ全部間違えてます。直してください。」
翔「まじ！？……え、まって、何が違うのこれ」
この時はまだ敬語だったなぁ……まぁこんな感じだから、あっという間にタメ口になったんだけどね(笑)
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あ〜ちゃん(プロフ) - 赤音さん。はじめまして。更新待っていました!!!これからすっごく楽しみです!!! (2021年10月15日 23時) (
レス) @page17 id: a93d8dd098 (このIDを非表示/違反報告)
めめなべ(プロフ) - すごくこのお話好きなので忙しくないときがあれば更新してほしいです！楽しみに待ってます！ (2021年5月9日 23時) (レス) id: c63be5a741 (このIDを非表示/違反報告)
あ〜ちゃん(プロフ) - 凄く楽しく読ませてもらいました。ありがとうございます。 (2021年1月24日 2時) (レス) id: a93d8dd098 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - 赤音さんお元気ですか？更新されるのを楽しみにしています！赤音さんのペースでいいので、楽しんで書いてくださいね♪ (2020年6月8日 22時) (レス) id: 2fc7e4534d (このIDを非表示/違反報告)
名無し85099号(プロフ) - ほんとに面白いです！読んでて楽しいです！次が気になっちゃう！ (2020年5月13日 12時) (レス) id: ead5991952 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤音 | 作成日時：2020年5月9日 21時
