14-3.騎士様、クビです！ ページ16
sideめめ
無事にしょっぴー姫をだて王子に預けて一段落。
さて、俺のお姫様の所に急がないと。そう思ってふっかさんと書類を見ながら話し込んでいる阿部ちゃんの隣に座る。と…
阿「…！」
びっくりした顔でこちらを見たと思ったら、一気に目を潤ませていく。え？え？なに？パニックパニック。
しかも隣に居るふっかさんに抱き着いて首元に可愛いお顔を隠して、えぐえぐ泣いている。
「…え、っと。あの、え？」
深「おーおー、阿部ちゃんどうしたの。ほら、騎士様帰ってきたよ？」
阿「…やだ、めぐろはいらない」
めぐろはいらない…
メグロハイラナイ……
佐「め、目黒ー！気を確かにー！」
なんかうるさいけど、全然耳に入ってこない。
見えるのは肩を揺らして泣いてる阿部ちゃんと、満更でもなさそうに頭を撫でているふっかさんの様子。
side ふっか
どうやらこっちの姫は、さっきの翔太と目黒のイチャコラでだいぶ食らっていたらしい。
翔太を舘さんの所に戻して折角戻って来たのに、目黒の顔を見て泣き出しちゃった。
しかも目黒いらない、なんて思ってもないこと言っちゃって…あーあー、イケメンなお顔が台無し。大アホ面だよ。
「佐久間ー、めめのフォローよろしく。」
佐「えっと…したい気持ちは山々なんだけど、俺っち仕事の時間で…」
「ああ、そうじゃん。今日声の方だもんね。おっけ、行ってら。」
佐「ごめんねー！皆の衆、行ってくるでやんすよー！」
舘「行ってらっしゃい。ほら翔太、佐久間に行ってらっしゃいは？」
翔「…ん、ねむ」
お眠のバブちゃんは、舘さんに抱きついたまま手をひらひらと振ってる。結局飯食わせてもらってんのかい。
…あれ、俺なんか忘れて…
「あっ、目黒大丈夫か…？」
目「……」
阿部ちゃん見詰めたまま硬直中のイケメンはもう一旦置いておこう。仕方ない。うん。
「阿部ちゃん、そんな泣いたら頭痛くなっちゃうぞ？ほれ、お顔あげてごらん。涙拭いてあげっから」
阿「…っん、んーん」
お姫様は悲しい気持ちでいっぱい、みたいな顔でぐすんぐすん泣いてる。これは流石に可愛い…じゃなくて、
「んーん、なの？ほら。ふきふーき」
どんどん溢れてくる涙を拭いながら、落ち着くように背中をとんとん、としていると次第にうとうとと船を漕ぎ始める。
そのまま肩に凭れさせると、すやすやと寝息を立て始めた。
さて、姫のご機嫌は騎士様にとって貰うとして…。
その騎士様を復活させねば。
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あ〜ちゃん(プロフ) - 赤音さん。はじめまして。更新待っていました!!!これからすっごく楽しみです!!! (2021年10月15日 23時) (
レス) @page17 id: a93d8dd098 (このIDを非表示/違反報告)
めめなべ(プロフ) - すごくこのお話好きなので忙しくないときがあれば更新してほしいです！楽しみに待ってます！ (2021年5月9日 23時) (レス) id: c63be5a741 (このIDを非表示/違反報告)
あ〜ちゃん(プロフ) - 凄く楽しく読ませてもらいました。ありがとうございます。 (2021年1月24日 2時) (レス) id: a93d8dd098 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - 赤音さんお元気ですか？更新されるのを楽しみにしています！赤音さんのペースでいいので、楽しんで書いてくださいね♪ (2020年6月8日 22時) (レス) id: 2fc7e4534d (このIDを非表示/違反報告)
名無し85099号(プロフ) - ほんとに面白いです！読んでて楽しいです！次が気になっちゃう！ (2020年5月13日 12時) (レス) id: ead5991952 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤音 | 作成日時：2020年5月9日 21時
